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物音がして 目が覚めた。
音の方向を見ると山本さんがベッド脇にちょこんと据わってこちらを見ていた。
｢.....ん、起きた？｣
『起きたけど、なんでそこにいるの』
｢起こしに来たんだけどぐっすり寝てるからさ｣
ふいに手がこちらに伸びてきて思わずぎゅ、と目を閉じると下まぶたを指でするりと撫でられた
｢.....クマ、少し薄くなってきた よかった｣
『え、山本さんあざと』
｢えっ｣
『えっ？』
｢.....えぇ、少しくらい照れても良くない？｣
『いやそんな心もう持ち合わせてないの ほら今日は何すんの？そろそろ終わり？』
.....嘘。少し照れたけど。
｢終わりとか言わないでよ、寂しいなぁ...｣
『そういう場所でしょ』
｢そうだけどさ。僕ここで働いてるの嫌になっちゃうな。｣
辛そうな表情をしてポツリとこぼした。私ばかり辛いと思っていたけれど、ここの人はここの人で辛いんかな。
『なんでここで働いているの？てか、いくつ？』
｢んー、それは言えない。年齢は24歳だよ！｣
ひょえー。4つ下って。やばいな。それなのにこんなしっかりして...しっかりしてるか？いやまあ、うん。私よりは全然しっかりしてるな。仕事してるし。
1人で自問自答して落ち込んでいると顔を覗き込むように見てきた。
｢篠田さんは須貝さんの一個下だから僕の4つ上？だね！お姉さんだ！｣
無邪気に笑う山本さんが途端に弟に見えてきた。無意識にわしゃわしゃと頭を撫でると嬉しそうにしている。犬か？
｢あ！そうだそうだ。ごめんね、お仕事させてもらうね｣
そう言ってタブレットを弄りながら質問をしてくる。検温もさせられて本当に病院みたい。
よし、と一言呟いてタブレットを閉じた。
｢いいかんじだね〜！｣
『そうなの？』
｢うん！健康的になってきた！初めてあった時なんてさぁボロボロすぎてびっくりしたもん！｣
『酷くない...?あ、てかパンツ見たでしょ』
｢あ、ばれてた？｣
『思いっきり呟いてたじゃん！最低！』
｢ええ！あれは見せてきてた！｣
『普通下に人がいるなんて思わないし、気にしてなかったの。』
ギャーギャー文句を言っていたらごめんって謝られたから仕方なく許してあげた。私大人気ないな。
今日は解剖科の人が私の体を精密に検査するらしい。解剖科ってこないだの方だよね。河村さん？っていったかな。なんか不思議な雰囲気で少し苦手かも。
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聡 - 最後のたくしくんきになるぅ (2020年8月7日 14時) (
レス) id: 3b6429b52f (このIDを非表示/違反報告)
やまだ(プロフ) - いろさん» 読んでいただき、またコメントまでいただきありがとうございます..!!文章が綺麗だなんて1番幸せな言葉をありがとうございます...!!本当に嬉しい....!元ネタ知らなくても楽しめるよう文章を考えているので続き気になっていただけて良かったです！！ (2020年7月11日 22時) (レス) id: 42b7c3a68c (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 初めまして！元ネタを知らないのですが文章が綺麗で続きを読む手が止まりませんでした…！応援してます…！ (2020年7月11日 17時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
やまだ(プロフ) - 黄色い恐竜さん» .....ファッ推しからのコメントっま！？うぇ、ありがたいですほんとにほんとにありがとうございますっっっ (2020年7月8日 0時) (レス) id: 42b7c3a68c (このIDを非表示/違反報告)
黄色い恐竜(プロフ) - 私も好きですって言いに来ました！元設定あまり知らないので新鮮な気持ちで読んでます！めちゃリアルに想像出来る……！楽しみにしてます！ (2020年7月7日 23時) (レス) id: b6e9739407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまだはなこ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年7月7日 16時
