【QK】あなたの香水【ymmt】

アールグレイの心情 ページ35

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須貝さんに諭されずっと心の重りが軽くなる。

1人でスッキリしているとニヤニヤした須貝さんに話しかけられる。

｢で？｣

｢え？｣

｢いやいや山本さんよ、お兄さん相手が気になってしょうがないんですけど？｣

アルコールによってほんのり赤らめた表情でケタケタ笑う須貝さん。これはめんどくさい予感。

｢いやぁ、誰、と言われましても｣

｢えぇ、お兄さんに相談しといてそこは秘密なん〜？？許せん！！｣

｢あーー！もう！言いますよ！いえばいいんでしょ！！｣

｢最初から大人しく言えばいいんですよ｣

はぁー、と深いため息をして口に出そうとするがなんだか気恥ずかしくなってしまい躊躇う

え、僕らしくもない。

うーあー、と唸っているとピンと来たのかまたもにやにやする須貝さん

｢あっはーん、あまちゃんでしょ｣

｢っ！｣

図星をつかれてどきりとする。こんな動揺しては正解と言っているようなものじゃないか。

｢いや〜！まさか！まさかのそこか〜！俺はてっきりこうちゃんとあまちゃんがくっつくと思ってたけど！｣

上機嫌でビールを煽る須貝さん

｢誰にも言わないでくださいよ...｣

一応の制止をしておく。うん。

｢なんで？いつから？｣

そう聞かれあの日のことを話す。ほんほんと聞く須貝さんになんだか惚気けているような気分に陥ってくる

｢なんか、脈アリな気がするんすけど 今日の様子見たらおかしいしもーわかんない.....｣

｢ハッハッハ、恋する男は辛いねぇ〜｣

｢須貝さん聞いたからには協力してくれるんですよね｣

そう詰め寄ると目を見開いて当たり前よ！と頭をぽんと叩いてくれた

その日のお代は相談に乗ってくれたから、と僕が出そうとしたけれど結局須貝さんに押し切られ奢られてしまった。

ナイスガイはどこまでもナイスガイである。

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