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流星side





今日は、珍しく早く起きれた。





その理由は多分、入学式という一大イベントに緊張している自分がいたから。





入学式なんかに緊張するなんて情けないなぁ、なんて考えていると望からのメッセージがきて、急いで準備をした。





待ち合わせ場所に着くと、柄でもなく少し緊張している望がいて、少し笑ってしまった。笑






でも、やっぱり俺も緊張していて、2人とも、心做しか歩くペースが早かった。







学校に近づくにつれ、同じ新品の制服を着て、不安や期待、色々な想いの表情をしている人達が目に入る。






その流れに流されるように、学校に着いた。






今日は風が強くて、せっかくセットしてきた髪の毛も崩れてしまった。






だから、俺は風が大嫌いだ。






そんな事を思っていたら、不思議な顔をした望の姿が目に入って。






どうしたん?って聞けば、「あの金髪の子、さっきからウロウロしてどうしたんやろって思ってな。」って言うから桜の木の下にいるその子に目を向けた。






.








.








その時、俺の中で何かが音をたてた。






風のせいで舞う桜の中にいる姿は、とても綺麗で。





初めて、人間を美しいと思った。






それと同時に、その子に対する感情にも気づいてしまった。





.









.








俺は、小さい時からモテた。







自分で言うのもあれやけど、女に困ったことは無かった。






でも、必要以上に俺に媚を売って近づこうとしてくるそいつらに、吐き気を感じた。






俺は何もしてへんのに、勝手に喧嘩なんかしてそれを全部俺のせいだなんて、ほんまよく言うわ。







だから俺はそいつらを、そいつらに好意を持たれたい男達を、汚い人間だとしか思えなかった。






だから俺の友達は望だけでいい。






恋なんてしなくていいから、ずっとこのままでいいとまで思っていた。






なのに。






俺の気持ちはとどまることがなくて。






彼が笑う姿を見て、完全に恋に落ちた。






俺に向けられた笑顔じゃないって事は、分かってるのに。






一目惚れなんて本当にあるんだ、って心から思った。






でも俺と同じように、その子に目を奪われている望を見て、俺達はどこまで似ているんだろう、そう思った。





そしたら、何か覚悟を決めたように頷く望。






その姿に、何故だか分からないけど、俺も負けてらんないなって。




そんな事を思った。

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(名前)ながっちゃん(プロフ) - 面白かったです。続きが気になります。頑張って更新してください!お願いします。 (2019年8月19日 0時) (レス) id: f51b666f80 (このIDを非表示/違反報告)
ともひ(プロフ) - はるなさん» ありがとうございます!サボりがちになってしまうので、なるべく早く更新できるよう頑張ります!! (2019年4月7日 20時) (レス) id: 547432d17c (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 続き楽しみにしています!大変だとは思いますが更新してもらえるととても嬉しいです! (2019年4月7日 12時) (レス) id: 390ff301ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ともひ | 作成日時:2019年3月22日 19時

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