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俺はどうしていいかわからずにかたまつてしまった
Aの小さな手は、水を触ったあとのようにひんやりと冷たかった
涙が枕に落ち、微かにぽとっと音がする
その音がAにはきこえていないのか、はたまた涙が出ていることにきづいていないのか、涙はそっちのけで俺に抱きついてくる
しっかりと背中に回された両手は微かに震えていた
俺もそっと手を回す
小さな体は、すっぽりとおさまってしまった
「轟……私っ、どうしよう」
きっとどうしようはいろいろな事にたいしてだと思った
世界とは不公平だ
なんせ、敵とAは同じ罪で捕まってしまうのだから
Aはただの正当防衛なはずなのに
ずっと辛くて、ほんの少しやり返しただけなのに
あいつらへの仕返しはまだまだ足りていないのに
世界はこんなにも犯罪だらけなのに
「……お前は、なにもわるくない」
「……」
「大丈夫」
俺の大丈夫がどれほど無責任なものだっただろうか
ただ、とっさに出てきた言葉だったのに
Aは俺の大丈夫に嬉しそうに「うん」と笑うのだ
なにもしらない子供のように
「ねぇ、轟……キスして」
そういったAの唇に自分のものをあてる
唇が暑い、熱い、あつい
ファーストキスは涙のせいか、少しだけしょっぱかった
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*koto*(プロフ) - 潮田彰さん» なにがよw (2018年11月12日 22時) (
レス) id: cdc6b843c4 (このIDを非表示/違反報告)
潮田彰 - やほい (2018年11月11日 14時) (レス) id: 1deb40ace9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*koto* | 作成日時：2018年9月30日 18時
