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雨の音が鮮明に聞こえる
玄関を開ければ少しだけ肌寒い風が俺の肌をかすめた
目の前のあいつは泣いている
目に大粒の涙をためて、泣いていた
どうしたらいいかわからずに静かにあいつを見ていれば、震えている口をゆっくりと開いた
雨が降っているはずだった
なのに、それは映像だけ
音がなかった
音のない世界に、あいつの声だけが響く
「昨日人を殺したんだ」
口から出てきた言葉は俺の予想をはるかに上回ったものだった
殺す、人を
嘘だと思いたかったが、目の前のあいつの様子から冗談には感じなかった
ずぶ濡れのまま、ただ泣いている目の前の女「青井A」
つい先日夏が始まったばかりだというのに、あいつの体はひどく震えていた
雨で濡れて寒いのもあるが、それ以上に恐怖で一杯なのだろう
雨はやむことを知らず、むしろひどくなっているようにも思える
これは、中学二年の夏
俺とAの、人生で一番濃く、儚い、夏の日の記憶だ
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*koto*(プロフ) - 潮田彰さん» なにがよw (2018年11月12日 22時) (
レス) id: cdc6b843c4 (このIDを非表示/違反報告)
潮田彰 - やほい (2018年11月11日 14時) (レス) id: 1deb40ace9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*koto* | 作成日時：2018年9月30日 18時
