三十四話:傀儡 ページ19
Aちゃん、ザコ要員ですが、まだ15歳なんで。
ちなみに、今日初めて知ったんですが、ポケモンのタケシも15歳だそうです。見えねー…。
＊
巨大な爆発が起こり、熱風を顔に浴びる。
ローは腕で顔を覆った。
目の前に対峙する敵、ランボーは、船を襲われたときと同じくへらへらと余裕の笑みを浮かべていた。
ローもオペオペの実の能力で攻撃を仕掛けるが、決定的な攻撃はまだ与えられていない。
だだっ広い部屋の奥では、ランボーに守られるように、ジークフリートが座っていた。
あちらも余裕綽々の顔だ。
「いやぁ、変な能力だね君。ガッシェに、君のとこの女の子尋問させたんだけどさ、なーんにも吐いてくんなくてねェ。困っちゃったよまったく」
事前に情報も手に入らなかったじゃないか、そう言ってはいるが、やはりこちらを舐め切った様子でひょうひょうとしている。
Aのぼろぼろの様子を思い出して、無意識に奥歯を噛み締めていた。
苦いものが口の中に広がる。
「しりたい？ あの子、どんなだったか。
脱がして辱めちゃったりしようと思ったんだけど、その前に気絶しちゃってさァ〜
もーつまんないよねぇ」
ガシガシと後頭部を掻きながらそう呟くランボー。
ローはぴきりとこめかみに青筋を浮かべる。
「なんならもっとやっちゃっても良かったんだよねェ。俺は別に欲求不満じゃねーからいいんだけどさ、うちのクルーたち飢えてるから、あーんな若い子差し出したら一瞬で突っ込んじゃってたろうなぁ」
「"
もったいないことしたわァ、と胡散臭い笑みを浮かべたランボーに、ローは思い切り刀の刃を突き出した。
その刃先は、ランボーの頬を掠める。
「あんま舐めプしてると、今に足元すくってやるぜ」
にやりと口許に不敵な笑みを浮かべ、けれどその目はまっすぐに敵を睨みつけていた。
つう、と頬を伝う血液に触れて、ランボーは小さく舌打ちを零す。
「ぁあ、まったく、ぜーんぜんダメだよお前」
先ほどまでの調子のいい声色とは打って変わって、低い、重低音のような声が響く。
雰囲気もガラリと変わった。
ターバンの陰から覗くたれ目は、しかしながら鋭くローを睨み、瞳孔は激しく開閉していた。
そして、すぅっと両手を交差させるように構えると、
「"爆炎陣"」
掌をグッと握りこんだその瞬間、ローを囲うように巨大な爆発が起き、全方位からとてつもない爆風が襲った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
弥生(プロフ) - ブルーフェザーさん» ありがとうございますー！今ちょっとネットがない環境にいてコメント返信しか出来ない状況なので気長に待っていただけると嬉しいです！ (2021年4月17日 10時) (
レス) id: 0bb29c5719 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！ (2021年4月14日 6時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - めぐちさん» ありがとうございます！！評価トップバッター嬉しいです…！ (2020年12月13日 19時) (レス) id: 02a09e0452 (このIDを非表示/違反報告)
めぐち(プロフ) - 祝、続編です！！ひとつめの高評価入れさせて頂きました。これからも頑張ってください！ (2020年12月12日 23時) (レス) id: 0507494f21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥生 | 作成日時：2020年12月12日 23時
