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次の動きが決まったから、さっそく動き出す、といいたいところだが、目下最優先事項はハレの容体だ。
そろそろ夕食の時間だし、動くのはそれからでも遅くはない。
Aはすぐに厨房へ向かい、夕食の準備を始めた。
シャチとペンギンも手伝ってくれたので、素早く作り終えることができて、後のことは二人に任せ、Aはシノとハレのいる医務室へ向かった。
「シノくん、夕ご飯持ってきたよ〜」
こんこん、とノックをしてからドアを開けると、
ベッドで横になって眠っていたハレが目を覚ましてシノと話をしていた。
Aの声に気付き二人の目線がこちらに向いて、ハレは初めて見る少女に首を傾げた。
「おねーちゃん誰？」
「ハレ、あれがAだよ！」
シノはAを見ると、ぱぁっと顔を輝かせ、ハレにそう笑いかける。
Aは二人の傍にすたすたと歩み寄り、トレイに乗せた夕食をテーブルに置いた。
そして、シノの隣に椅子を引っ張ってきて腰かけ、ハレと向き合った。
「ハレちゃん、初めまして。Aだよ、よろしくね！」
「Aおねーちゃん…うん、私ハレ！ よろしく！」
まだ少し弱った様子だったが、それでも屈託なく笑ったハレを見て、ほっと胸をなでおろす。
取り合えずは元気そうでよかった。
「はい、これシノくんの夕ご飯ね。ハレちゃん、ご飯食べられそう？」
「ご飯っ？ 食べる！」
点滴で栄養剤を打ったおかげか、顔色は幾何かマシになった。でも額に手を当ててみると、まだ少し熱があるみたいだった。
食欲はあるようなので、夕食はシノと同じものを用意しよう。
「じゃあ、持ってくるから少し待ってて！」
ひらりと手を振って、急いで医務室を後にした。
食堂に行けば、皆いつものように食事にがっついていて、思わず笑みが零れる。
けれどすぐに我に返って、首をふるふると横に振り、慌てて厨房に食事を取りに行く。
「あれ、ロー？ ご飯食べないの？」
ハレの分の食事をもって厨房から出ると、ローは食堂の椅子に座っていたのだが、食事は食べておらず、クルーのみんなが食べている様子を眺めていた。
「…お前が来るまで待ってる」
頬杖をついたまま、そう言ってこちらをちらりと見つめた。
その目は優しく緩められていて、照れくさくてこそばゆい感覚が胸に広がる。
「わかった、すぐに行くから！」
Aは、緩む口を押えることなく満面の笑みを浮かべて、医務室へと向かった。
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弥生(プロフ) - ももりーのさん» CV神谷浩史です笑 (2020年12月11日 18時) (
レス) id: 02a09e0452 (このIDを非表示/違反報告)
ももりーの(プロフ) - 唐突なローランドにわらいました笑笑 (2020年12月10日 0時) (レス) id: 20ef572ecd (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 桃さん» コメントありがとうございます！あまりお待たせしないように頑張ります！！ (2020年12月7日 23時) (レス) id: 02a09e0452 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！新しく連載された方も読みました！どちらもお気に入り登録して楽しみに待ってます！！頑張ってください！ (2020年12月6日 14時) (レス) id: fd04f6af33 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - めぐちさん» ありがとうございます！とても励みになります！！ (2020年12月2日 16時) (レス) id: 02a09e0452 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生 | 作成日時：2020年11月27日 2時
