一 ページ2
『あ、あれ？猫のキーホルダーどこにやったんだろ…ハルにもらったものなのに…』
学校の帰り道、バッグをふと見たらハルからもらった猫のキーホルダーが無くなっていた。
確かに紐、切れそうだった。
大切なものだったのに…ハルちゃんが中学の卒業の時にくれたんだけどなぁ…
まぁ高校も一緒になったんだけどさ…
『ど、どうしよう。絶対なくしたくないのに…』
困っているとトントンと足を誰か小さな手が叩いたようだ。
振り返って下を向くと白色のかわいらしい猫が居た。
『私の、キーホルダー？』
その白い猫ちゃんは私の探していた猫のキーホルダーを銜えていた。
しゃがみ込んで手を差し出すとキーホルダーを私の手の上に落としてニャーと鳴いた。
『すごい…ありがとう。…あなた、飼い猫なの？首輪とかないけど…』
首をかしげるといきなり白い猫が立った。
立った？！二足でたった！？
猫「私は飼い猫ではありません…キーホルダーは前のお礼です。」
『え、あ、え、あの、じゃあ名前はあるの？ってか前のお礼って？』
猫「私の名前はユキ。あなたが前につけてくれたじゃないですか。それじゃあ。」
白い猫は気付いたら消えていた。
意味が分からなくて呆然と立ち尽くしていると時間が結構過ぎていることに気付き、キーホルダーをポケットに突っ込んで家に走った。
私、あの子にあったことあるっけ？
名前なんか付けたっけ？
ていうかなんで二息歩行なの？
え、猫って喋れるっけ。
ユキちゃんって…なんか聞いた事あるよな…
後でハルにでも聞いてみようかな…
首をかしげることしかできなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミノ - めっちゃ好みの作品です！続きが気になります！最新頑張ってください！ (2023年4月2日 12時) (
レス) @page11 id: b21339a2c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月14日 20時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
西園寺氷空音(プロフ) - 時紫雨さん» ありがとうございます！見させていただきます！ (2018年8月25日 19時) (レス) id: 0dcd459902 (このIDを非表示/違反報告)
時紫雨 - 面白いです！更新頑張ってください！！私も書こうと思っていますので見てください (2018年8月25日 17時) (レス) id: 8ef9d4818b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：西園寺氷空音 | 作成日時：2018年8月25日 11時
