ご対面 ページ27
『…ついた…』
予定より早く着いた公園。
辺りを見渡すが暗く、誰もいなかった。
やはり、予定より早く来すぎたか。
私はあの人達を待つためにブランコに座っていることにした。
ギィギィとなる古いブランコ。
昔笑顔で漕いでいたブランコ。
今じゃできないエガオ。
イマジャデキナイ
？「あ、来てたの？まぁ早いコト。」
気付いたら公園に居た綺麗な女の人。
びっくりして立ち上がった。
？「あ、そんなにビックリしなくて大丈夫よ。私があなたにメールを送ったホンニン。カナコって呼んでねぇ」
そして手を差し出すカナコさん。
私も手を差し出すと握手を交わした。
自分でも足が震えているのが分かる。
カナコ「…こういうコト、初めて？」
『え？』
カナコ「こういう裏の組織に入るーみたいな。」
『は、はい』
うなずくとそっかーと笑うカナコさん。
カナコさんは背が高くてスラッとした黒髪の美人さんだ。
スーツを着ていて…なんか見た目だけだと少し怖い。
カナコ「まぁ、私直ぐに無理やり入れるようなワルイ大人の人じゃないから。少ししゃべろうか。」
手招くカナコさんの隣のベンチに座る。
カナコさんもベンチにストッと座った。
そして足を組んでいる。
カナコ「じゃあまず、貴方の名前の確認かなぁ。じゃあ名前教えて」
『え？あ、えっと、愛死Aです。』
カナコ「ん、Aちゃんね。オッケー。じゃあ、Aちゃんはなんで公園に来たの？」
『え？え、それは、メールが来たから…』
カナコ「怪しまなかったの？普通拒むよね？」
『こ、拒んだり、しませんよ。だって、私がこの世界に拒まれているんだもん…』
うつむきながら言うとカナコさんは面白い物を見るような目で見てくる。
カナコ「…そっか、じゃあAちゃんは裏の世界に入るという気持ちで来たんだね？覚悟、出来てるんだよね？」
『そ、れは…』
覚悟、出来ているのだろうか。
ギュッと手を握りしめる。
カナコ「…覚悟、出来てるよね？」
『っ、出来て、』
カナコさんの目が怖く感じた。
にらまれていないのに、冷たい視線が私をにらんでいる気がしてやまない。
『出来て、ます！』
カナコ「ふーん、じゃあ、行こうか。」
途端に後ろから頭を棒のようなもので殴れる。
ギッと痛みが全身に走る。
カナコさんが目を見開きながら奇妙なほどに笑っていた。
カナコ「カクゴ、デキテルンデショ？」
カナコ「簡単に信じちゃダメダヨォ。”ホンニン”だって」
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西園寺氷空音(プロフ) - uniさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2018年9月24日 11時) (
レス) id: 0dcd459902 (このIDを非表示/違反報告)
uni - こういう作品すごく好きです！応援してます。続き楽しみにしています (2018年9月23日 23時) (レス) id: 516a52c2da (このIDを非表示/違反報告)
西園寺氷空音(プロフ) - リアさん» ありがとうございます！更新がんばります！ (2018年8月8日 10時) (レス) id: 04b35f3cda (このIDを非表示/違反報告)
リア - 続き楽しみにしてます！ (2018年8月8日 10時) (レス) id: 0dcd459902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西園寺氷空音 | 作成日時：2018年3月28日 15時
