【コンパス】異能力：コンパス【文スト】

リアルドロケイ ページ26

駅に敦君と共につき、あたりを見渡す。
すると何やら人混みが出来ているようで。

敦「あそこ...だね。」
『確実にそうだね。行くよ！』

私はすぐに駆け寄る。
すいませんすいませんと言いながらも遠慮せずに人を退かしながら人混みの中心へ向かう。
こんな時に人なんて気にしていられますか！

『マルコスっ......！？』

みんなが注目していたのは、黒ずくめの男がピンク色の服を着た女の子を担いでいる。
黒ずくめの男は少女を担ぎあげながら駅のホームを走り回っていて、それを追いかけるオレンジ色のパーカーを着た青年。
黒ずくめの男は明らかに駅のホームから出ようとしている。
だがそれを青年がどうにか阻止しているようで。

『マルコスとリリカちゃんっ！』

その光景を見て目を見開く。
じたばたとして担がれているのは明らかにリリカちゃん。
それを示しているのはあんなに目立つピンク色の服と髪、ツインテール。
ただ服が違う...ピンク色の服に赤色のショートパンツ。
着替えて来たのだろうか？きっとヴィオ姉に進められて着たとかそんな感じ...
って今そんなことは関係ないっ！

敦「あれはきみの友だち！？」
『うん...親友なの...だからこそ、早く助けなくちゃっ！』


私はすぐに2人の元に走り出した。
私に気づいていない様だ。
でも走っているから追いつけない！
なんせ100メートル走9秒代のマルコスがいつもは本気出さないくせに本気を出しているのだから！！
さすがにここに着くまでも走ってきた私に体力もあまり無い。
でも止まるなんて情けないことは絶対にしたくない。
なので足はとめないが、追いつけないっ！
犯人も速い、それにくねくね走りやがるから急ブレーキをかける回数がめちゃくちゃ多い！！！

これ...



『リアル、ドロケイじゃんか』

マルコスに事情聴取！→←敦くんと一緒に

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