リアル ページ23
太宰「……分かった、事情は理解したよ。だが、ちゃんとこの世界のルールを教えるんだ。もう、あんな大きな命に関わる事件を起こしては行けないよ。あの子の責任は君の責任でもある。君の責任は探偵社の責任でもあるんだから。」
正論を言われてなんも言えない。
……私が迷惑を掛けないようにするみたいな言い方...。
『わかりました。気をつけます。』
俯きながら謝ると太宰さんは頭を撫でてくれた。
驚いて顔を上げると太宰さんは綺麗な笑みを浮かべていた。
思わず固まってしまう。
太宰「君とは探偵社の大事な仲間なんだ。何でも、相談してくれ。」
『は、はい！』
太宰さん、カッコイイ……
でも、まだ太宰さんの事はあまり完璧には信じられてはいない。
それに、アダムの方がカッコイイし！
恋愛対象とかじゃ、無いし？
でも、カッコイイのは認めますよ太宰さん！←何様
太宰「じゃあ私は戻るよ。もう少し休んでるといい。」
そう言って部屋から出ようとする太宰さん。
『あ、あのっ！』
私は少し声を大きくして太宰さんを呼び止めた。
太宰さんは、驚いたように振り向く。
『……やっぱり、あの子達を、コンパスの子達を、利用する事もあるのでしょうか。』
太宰「……君は、本当はあまり利用したくない、とも思っていないんじゃないか？」
『！？』
太宰「君、コンパスの子に道案内してもらってたよね？それに、他にも多分色んなことでもう力は借りているはずだ。」
『そう、ですけど？』
太宰「もう、それも利用していると言うよ。君は、コンパスの子達をとっくに利用している。自分のために、ね。」
『なっ！』
太宰「でも否定は出来ないんじゃないかい？」
『っ……』
太宰「……この世界では、君がコンパスのみんなを呼び出すことを異能力、と言って利用するしか、生きる道は無いんだ。ポートマフィアと言う、君の世界で言う敵が襲ってくるのも時間の問題だ。もし、これは異能力意外だ、とでも言ったらそれこそマフィアに利用されることになるし、君の命も、コンパスの子達の命も危ない。こっちの世界はゲームなんかじゃないんだ。甘く見ていると、大変なことになるのがリアルというものだ。」
『……』
太宰さんは部屋から出ていった。
知ってたよ、利用してるってこと。
リアルでは、命がとても大事なことだって、知ってた。
でも私はこの友達を力だとは思いたくなかったんだ。
友達だと、思いたかったんだ。
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西園寺氷空音(プロフ) - なぎさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！ありがとうござい (2019年6月15日 9時) (
レス) id: 79f8ec9787 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ - コンパスと文ストのクロスオーバー初めて見た！！続き頑張って下さい(^^♪ (2019年6月11日 18時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
西園寺氷空音(プロフ) - 霧雨さん» ぐわわ！← ありがとうございますっ！がんばりますね！ (2019年6月6日 17時) (レス) id: 79f8ec9787 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨(プロフ) - 文ストとコンパスのコラボ小説初めて読みました！私もコンパスは少しやっていたのでキャラが分かるのでとても面白いです！これからも体調に気をつけて更新頑張って下さい！ (2019年6月4日 23時) (レス) id: 97c89ec570 (このIDを非表示/違反報告)
西園寺氷空音(プロフ) - イセリンさん» (っ'ヮ'c)わぁい！ありがとうございます！更新がんばります！ (2019年5月19日 16時) (レス) id: 79f8ec9787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西園寺氷空音 | 作成日時：2018年12月26日 19時
