【ハイキュー】人を見た目で判断するべからず

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夜久 side









ふわっと香る甘い匂い

香水とかの嫌な匂いじゃなくて…



もっと匂いたくなるようないい香り









高尾からはそんな匂いがいつもする









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休憩が入ると皆にタオルとドリンクを渡すために一人一人回っていく

きっと次は俺の番





高尾は体育館の入り口に一人座る俺に駆け寄ってきた









『夜久くん、どうぞ』

夜「…ありがと」









ほら、またこの匂い









夜「ここ、座れば？」









俺が横をポンポンと叩くとありがとうと言って座った









『涼しいね、ここ』

夜「だろ」

『うん。風が気持ちいい』









風で髪の毛が揺れる度鼻に入ってくるこの匂い

やっぱいい匂いだ…。何故か安心する…









夜「高尾ってさ……甘い匂い、するよな」

『え？そう…？』

夜「うん、すぐ高尾の匂いってわかる」

『……シャンプーかな、変えた方がいい？』

夜「いや、そのままでいいよ。

俺、その匂い好きだし」









チラッと横を向くとほんのりと頬を赤くして俯いていた




さっきつい黒尾に半分以上言ってしまったけど、可愛いな、こいつ。









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『……夜久くんもいい匂いするよ』

夜「え、俺が？」

『うん、夜久くんのいい香り』









じゃあ、私戻るね。と立ち上がって去っていった






クールダウンした身体がまた暑くなってきたような気がする









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