40話 ページ11
声のした方を向くと東とその横に諏訪が立っていた。
添木「お疲れ様です。好きか嫌いかでいうと、そうですね。けど、三雲も覚悟を決めているんですから、俺がとやかくいうこともありません。」
意外な返答に東は驚いているようだった。
東「同い年や歳下には特に優しいお前が、ね。」
一方、諏訪は驚いた様子はない。
諏訪「お前は子供だからどうとかは絶対言わねえよな。４年前からそうだったぜ。」
過去編回想 諏訪入隊式
諏訪「たくっ、すごい組織だぜ。俺より歳下が武器持って戦うんだからよ。」
諏訪は周囲にいる訓練生を見ながらそう呟いた。
？「ええ、そうですよね。
だからこそ、組織の地盤を固めて上の人間が上手く立ち回らなくてはいけません。」
諏訪に話しかけたのは諏訪よりも一期前に入隊した正隊員、当時15歳の添木Aであった。
添木「はじめまして、添木Aと言います。15歳です。」
諏訪「！ああ、諏訪洸太郎。17歳だ。
…俺がいうのはおかしいが、子供が戦うってのは普通あり得ねえ話だろ。武器持って、周りの命を守る立場。トリオンの関係上仕方がないのかも知れねーが。」
添木「…おかしいですか？
子供だろうが、自分の意思で戦うと決めたんです。なら、責任は持たないといけません。責任がないのなら武器を持つのは危険です。
意思や覚悟があるからこそ、責任持って戦うことができます。
しかし、子供は精神的に弱いです。当たり前です。
そこを大人や歳上が支えれば良いと思います。
子供も1人の意思ある人間です。だから、その意思を否定するのは違うのではないですか。」
俺の自論ですけど！といって笑う添木を自分より歳下とは思えなかった。
諏訪「なるほどな。…じゃあ、頑張らねえとな。」
そう言った諏訪に対して添木は首を傾げる。
諏訪「お前は俺より歳下だろう？なら、俺が助けてやるよ！」
屈託のない笑顔でそう言う諏訪に添木は肩の力が抜けたような気がした。
添木(こういう人が組織にしてくれるなんて、心強いな。)
添木「それなら、はやく正隊員にならないといけませんね。」
諏訪「！言うなあ、お前。いいぜ、すぐ追いつくから待ってろよ。」
過去編終了
諏訪「…お前のことだから、フォローには行くんだろ？」
諏訪と東が添木の方を見る。
添木「ええ、もちろんです。歳上ですから。」
そう言った添木の表情は４年前と変わらなく見えた。
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ヴィー(プロフ) - あきさん» コメント嬉しいです。どんどんお願いします！これからもよろしくお願いしますね。 (2022年3月9日 21時) (
レス) id: e2f184a550 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィー(プロフ) - あきさん» コメント遅くなってしまいすみません。米屋くんとのオチを考えたのですが、なかなか思い浮かばず…。私が書くのは難しいかもしれません。すみません。できる限り考えたのですが…。 (2022年3月9日 21時) (レス) @page13 id: e2f184a550 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - これからも更新楽しみにしています。(文字数の関係で二つ投稿してしまいました。通知を多くしてしまい申し訳ありません。) (2021年5月5日 23時) (レス) id: a201a62570 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - コメントにて失礼いたします。話がとても面白くて読みやすいので好きです。オチなのですが私は米屋くんが好きなのでもし可能であれば米屋くんオチを読みたいです。オチアンケートから時間が経っているのでもし無理であれば無視していただいて構いません。 (2021年5月5日 23時) (レス) id: a201a62570 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィー(プロフ) - みこみさん» 分かりました。やや恋愛要素はあるかもしれませんが、告白なしで、誰とも付き合わないまま進めていきますね。ありがとうございます！ (2021年3月3日 2時) (レス) id: 165a850c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴィー | 作成日時：2021年2月23日 10時
