私の御先祖様は、武装警察２【赤羽業】

８時間目 ページ10

[貴方side]
午後の晴れた授業。私は珍しくサボっていた。




なにせ、１から始めるナイフの授業なんかには飽きる。




烏｢八方向からナイフを正しく触れるように！！どんな体勢でもバランスを崩さない！！｣




あの鬼の土方さんに教わった剣術だ。ナイフなんかより断然上に決まっている。




殺｢しくしく。烏間先生に除け者にされました。せめて沖田さん、一緒に遊びましょう。｣




貴｢いつの間に……んじゃぁ、私にちょっと付き合って。｣




殺｢ええ、もちろんですとも…『ブンッ』にゅやっ！？｣




私は殺せんせーの首辺りに短刀…をモデルにした特殊なナイフを突きつける。しかし、当然のことながらよけられてしまう。




貴｢こんなのでビビってたらこの先殺られるよ。ほら。｣




私は地面の砂を高く蹴りあげ殺せんせーの触手めがけてナイフを振り下ろす。




『ブシュッ』




地面にピチピチと落ちてゆく触手。あり？こんなもん？




殺｢………さすがですねぇ。｣




前｢おいあれ見ろよ！沖田が触手斬ったぜ！｣




岡島｢まじかよ！｣




カ｢すっ、すごい…｣




烏｢…さすがだな。だが彼女はあれでまだ序の口だ。まだまだ攻めにかかれる。｣




倉｢すっごーい……でも烏間先生の方がかっこいい〜♡｣




今かっこいいは関係ない、陽菜乃。




……殺せんせー、悔やむな。噛んでるハンカチしまえ。




殺｢ほら皆さん次は６時間目です！さぁ、沖田さんも行きますよ！｣




貴｢ヤケクソになるな。｣




殺｢にゅやー！！｣




単純だなこいつ。




渚｢６時間目小テストかー。｣




渚｢体育で終わって欲しかったよね。｣




渚｢！……！！｣




ふと渚がなにかに気づく。私が校舎の方を見上げると…




渚｢カルマ君…帰ってきたんだ。｣




カルマ、と呼ばれた赤髪が特徴の男子が私たちのことを見下ろしていた。









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とうとう業くんの登場です！

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