バレンタイン【番外編】 ページ21
[貴方side]
今日はバレンタインの前日。今は放課後だから、すぐに帰ってチョコを作る予定。
早速カバンを手にする。
カ「ん?珍しいね。今日は早く帰るんだ。…みんなそーなんだけどね。」
貴「…今日はチョコ作る。初めての。」
カ「が、頑張って!Aなら絶対上手くいくよ!」
貴「ありがと。」
カエデとの軽い会話を済まし、下駄箱に行き靴を履き替える。
山道を下ると見ようとも見たいとも思っていなかったやつと付属品のナルシストがいた。
浅「…久しぶりだな。沖田。」
貴「………」←無視
榊「そんな顔しないでよ、もっと笑顔をさ。」
そう言うとナルシスト、もとい榊原蓮が私の肩を自分の肩の方に寄せてくる。
キモイんだよ、お前。
貴「触るな。2度と私に声をかけないで、浅野、榊原。」
榊原の手を振り払う。
浅「フンッ。たまたま会っただけだ。ま、それはそうと今年はどうするんだ、バレンタイン。」
榊「A組には嫌という程タバスコが入っていたからね。」
一応去年はA組の奴らにもチョコを配った。タバスコ入りの。←
貴「………業。あいつだけ。」
浅「ほぉ、赤羽に……気でも狂ったか?」
貴「お前には関係ない。こんな私と相手してる暇あったら、勉強でもしてたらどーですかィ生徒会長さん。」
あ、しまった。江戸っ子口調ちょっと出た。
浅「相当嫌なのか?僕達のことが。江戸っ子口調が出てしまうとはね。ま、せいぜいチョコレート作りに頑張りたまえ。」
榊「僕達はいつでも君のチョコレートを待ってるからね。」
だから…ほんとキモイんだよお前ら…。
結局私はこのあとあの2人に見送られながら校門を出ることになった。
誰か分かるだろうか、今の私の気分を。
*自宅*
目の前には、キッチン。
机には、チョコレートが。
さぁ、取り掛からなくては。まずはチョコレートを溶かして………
、
、
よし、次は…………
、
、
後は冷蔵庫に入れて冷やすだけ、か……
1人で初めて生チョコ作ってみたけど、案外いけたようないけなかったような。
冷やすのが終わったらラッピング。私にはふさわしくないピンクのリボンが付いたものを選んできた。
果たして業は喜ぶのだろうか。
なぜか知らないけど、私の心がドキドキしている。
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茅すみ(プロフ) - カルマloveこうたLOVEさん» ありがとうございまずぅぅぅぅ!! (2017年9月17日 0時) (レス) id: 53e4bbf2a1 (このIDを非表示/違反報告)
カルマloveこうたLOVE - とっても面白いです!!(●´ω`●) (2017年9月16日 20時) (レス) id: 9710838898 (このIDを非表示/違反報告)
茅すみ(プロフ) - よしなさん» ありがとうございます!頑張って更新頑張ります! (2017年8月24日 18時) (レス) id: 53e4bbf2a1 (このIDを非表示/違反報告)
よしな - とっても面白いですね!これからも頑張って下さい! (2017年8月22日 11時) (レス) id: 8444393bfc (このIDを非表示/違反報告)
茅すみ(プロフ) - 桜風 結衣さん» 頑張ってくださいw地上に帰れても戻ってきた地獄の紙でまた地獄行きかもしれませんがw (2017年3月11日 4時) (レス) id: 53e4bbf2a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茅すみ | 作成日時:2017年1月9日 21時