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お風呂から上がり、私室へ入るとベットに身を投げた。
「うっ…！」
衝撃で痛む腕。
田中とぶつかって転げた際にできた痣は時間が経つほど痛みを増した。
今日の練習では誤魔化すために中仕掛けを作っていた。
『中仕掛けってそのくらい時間かけて作らなきゃだめなの？』
『あ、いや、別に私の作業が遅いだけだよ。』
『そうなのかぁ。…頼みがあるんだけど俺の射見ててほしい！やっぱりゴム弓とは全然違うから…。』
お願い！と手を合わせる山之内に向かって心の中で万歳した。
ありがとう…！！
そんな感じで山之内にアドバイスをし続けて練習時間をやり過ごした。
考えてみると情けなさすぎるぞ私…！
ウーパールーパーの抱き枕を抱き潰しながらごろごろ、ごろごろ。
「ウーパールーパーはかわいいなぁぁ。へへへへ。ねぇ、えいすけぇ〜！」
棚の上を見やると、お尻を向けたまま動かない。
よいしょ、餌あげるか。
腰を上げて水槽に近づくと、のそのそと水中で立ち上がるメキシコサラマンダー、えいすけはつぶらな瞳で見上げてくる。
あああかわいいぃぃ。
透き通った白さとくりくりの黒目の可愛さは名前を付けた本人に似ている。本当にそっくりだ。
『あの冗談で俺の名前付けたの？マジで言ってる？俺は男の子だし、せめてカッコいいって言ってくれないかねぇ…。』
脳内で言われたことのある台詞がぐるぐる回る。
先輩、会えないかな…。連絡先も知らない人に簡単に会えないけど。
色んな考えが浮かんできて抱き枕を握りしめる。そういえばこの抱き枕も先輩がくれたもの。
勝ちにこだわる先輩のことだ。きっと地方大会、全国大会まで上り詰めてくるはず。
県大会で2位以上になれば先輩に会える。だから私は勝つしかない。当て続ければならない。
「小野木に怒られちゃうなぁ…。」
弓道を好きでやっている人たちに、兄さんのかわりに、先輩に会うために弓道しているなんて言えない。
高校生になり弓道を再度始めて最初は楽しかったし、好きだった。それも短い間で昔の気持ちが戻ってきた。
中り続けることになんの意味があるのだろうか。
中学で優勝した時に思った。
矢が折られたのもやる気がない私に誰かが怒って衝動的にしたことではないのか。
同学年の部員だけは信頼してたのに、と気持ちが激上して、押しとどめるために右腕の手先に力を込めると次第に矢は離れなくなった。
的中することに欲がなくなったのも原因かもしれない。
よくわかんないや。
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ぴぴるぴー(プロフ) - 番犬ｽﾞはこれからも活躍をしてもらいます(笑)文に関しては雑にならないようにしていたので綺麗と言われて安心しました…！ありがとうございます（*^^*） (2018年12月24日 13時) (
レス) id: cd72a96e39 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 綺麗な文章で読んでいて気持ちいいです！番犬最高。これからも応援しています。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: af3085a075 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴるぴー(プロフ) - ありがとうございます！主人公には私が弓道で注意していることをそのままやってもらってます(笑)。更新忘れないように頑張ります〜！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: cd72a96e39 (このIDを非表示/違反報告)
四郎(プロフ) - 私も今部活で弓道をしているので、主人公の凄さっぷりがよく分かります！！的中連発とかいつかしてみてぇ…。更新頑張ってください！！ (2018年12月1日 2時) (レス) id: 6e9081cabc (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴるぴー(プロフ) - そう言ってもらえてとても嬉しいです(´･･`)張り切りすぎて画面割らないように気をつけます！ (2018年11月26日 1時) (レス) id: cd72a96e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴるぴー | 作成日時：2018年11月19日 1時
