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「あ、矢田Aだっけ？中二以来じゃん。」
「よかった、覚えてくれてたんだ。」
「同年代で全国大会までいったんたがらそりゃ忘れないなぁ。」
中学の弓道人口は少ないから、顔を覚えやすい。菅原くんたちと少ししか話したことがあって見慣れている。
「菅原くんたちはここら辺の高校なの？」
「そーそー桐先！俺と万次は寮暮らしなんだよ。」
「部長にここの弓具店薦められて初めて来たんだよね。」
「矢田はどこの高校？弓道やめたと思ってたからもう会えないと思ってた。」
「風舞。今年に弓道部復活したんだよー。」
二人は弦を買いに来たらしくいっしょに見よーっと引っ張られた。
私も弓を変えるならそれに合わせて弦を買うし、丁度いい。
「どっちの弦がいいと思う？」
「んー、こっちの方かな。硬い弦って弓に合う、合わないがあるし。まぁ好みの問題だよ。」
弓具は自分に合うのが一番。使うのは自分なんだし。
万次くんが持っている弦を見て私はあ、と声を出す。
「え、なに？」
「万次くん、それ3号だよ。2号はこっち！」
弓の弓力によって弦の太さが違う、種類によるけど『細・太』とか『号』で表記されてる。
「ほんとだ！ありがとー。」
すると不思議そうな顔で千一くんと万次くんは私を見てくる。
「矢田は千兄と俺のこと見分けつくんだ。結構珍しいじゃん。」
「さっき、万次くんって呼んでたな。なんでわかったの？」
千一くんと万次くんの言う通り、見分けがついているのは確かだ。
「雰囲気、かな。千一くんの方が落ち着いてるって感じる。」
「ええー！！千兄と比べて俺は子供ってこと！！？ひどっ！！」
「痛い痛い！そういうとこだよ！」
わいわい騒いであと、二人はまた試合でー！と手を振って帰って行った。
それを見兼ねたようにマサさんは寄ってきた。
「随分と楽しそうだったじゃないか。」
「はい、次に会うのが待ち遠しいです。」
マサさんはぐるりと店内を見渡す。
「さてと、いい弓は見つかったか？」
「あはは、たくさんありすぎてよく分からないです…。」
「じゃあ、いっしょに見ていこうか。そのために俺も来たんだしな。」
_________
久しぶりの更新です……!
部活や塾で忙しく体調を崩してしまってて、放り出していました。そんな中でも評価やお気に入りにしてくださった方がいてとても嬉しかったです。
がんばらねばならぬ。
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ぴぴるぴー(プロフ) - 番犬ｽﾞはこれからも活躍をしてもらいます(笑)文に関しては雑にならないようにしていたので綺麗と言われて安心しました…！ありがとうございます（*^^*） (2018年12月24日 13時) (
レス) id: cd72a96e39 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 綺麗な文章で読んでいて気持ちいいです！番犬最高。これからも応援しています。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: af3085a075 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴるぴー(プロフ) - ありがとうございます！主人公には私が弓道で注意していることをそのままやってもらってます(笑)。更新忘れないように頑張ります〜！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: cd72a96e39 (このIDを非表示/違反報告)
四郎(プロフ) - 私も今部活で弓道をしているので、主人公の凄さっぷりがよく分かります！！的中連発とかいつかしてみてぇ…。更新頑張ってください！！ (2018年12月1日 2時) (レス) id: 6e9081cabc (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴるぴー(プロフ) - そう言ってもらえてとても嬉しいです(´･･`)張り切りすぎて画面割らないように気をつけます！ (2018年11月26日 1時) (レス) id: cd72a96e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴるぴー | 作成日時：2018年11月19日 1時
