【名前変換オリジナル】お前の血・・・・吸わせろよ【吸血鬼】2

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合計20枚の爪が、トレーの上に並んでいる。
所々血の落ちたシーツに新たに涙が染みていく。

「……何も泣くことは無い」

濡れたタオルで汗ばんだ身体を拭かれる。
その後、掛け布団をそっとかけられた。

「君が答えてくれれば、それで終わりだ。もう二度とあんな思いをせずに済む」

指先には真っ赤な肉が見えている。

「……答えないというのなら、明日からはこれ以上の苦痛が続く」

私は神父の顔を見た。
いつも通りの無表情。先程までの表情は跡形もなく消えていた。

「アキレス腱ももう少し切らせてもらう。そのまま立って貰ったりもするかもしれないな」

身体か震えはじめる。
筋の切れる感覚、ハサミの音、激痛。
まだ鮮やかな記憶を必死に封じ込めた。

「……夜の間によく考えるといい」

彼はそう言い残して部屋を出ていった。

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