【名前変換オリジナル】お前の血・・・・吸わせろよ【吸血鬼】2

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「一旦力を抜きなさい」

そう言われ、何度か深呼吸をする。

「今から君に解毒薬を塗り込む」
「……解毒？」

何の毒に対するものか考えていると、彼は私の首筋の傷に触れた。

「吸血鬼の唾液には毒がある。君が吸血される際に痛みよりも快感の方が大きいと言ったのはそれのせいだ」

なるほど。

「その毒は、人体に害があるんですか？」
「人によっては、吸血行為に対する中毒症状が見られるようになる」

まあ分からなくもない。

「では塗っていこう」

ごく普通の見た目の塗り薬を傷口に塗られる。

……途端にじゅ、と音がして、傷口が焼けるように痛む。

「っ！！くっ！！」
「痛ければ痛いと言ってもらって構わない」

容赦なく薬を塗り続ける腕を掴むが、全く効果はない。

「……っ、痛い、」
「そうか」

言えば痛みを和らげてくれるかと思ったがそんなことは無かった。無意味じゃないか！
腹が立ったので以後は黙って歯を食いしばる。
首には大方塗り終わったころに、身体の中の方が痛みだす。
……血管内の毒まで焼いているようだ。

「これ、この薬が毒じゃないのか、」

思わずつぶやく。

「いや、それはない。そこまで痛むのは毒に侵食されているからだろう」

舌打ちをして身体を抱く。

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