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9話 ページ33

涼星さんは、大きな手で私の頭を強く押さえた


深海「お前が全部思い出してからにしようと思っていたが・・・」


紅い瞳が闇の中でゆらりと炎のように揺れる


深海「もう俺も限界だ。悪いな」


感情を抑えているのか、聞いたことがないほど無機質な声だ

寝ていた時の悲痛な声とは全く違うように感じるけど、その奥にある感情は・・・


深海「・・・A」


伸びた指先が頬に触れる


深海「吸血鬼は一度飲んだ美味しい血の味は忘れないんだ」

榛原「私は、私の血は、美味しいの?」

深海「・・甘くて、みずみずしくて・・俺の、吸血鬼の本能が欲している」


指が離れ

唇にすこししっとりとした柔らかい感触

それもすぐに離れ

首筋の傷に指が触れる


深海「別の吸血鬼に、吸われたのか」

榛原「・・・」


なんとなく答えにくくて黙っていると

涼星さんは怒ったように私の首筋に牙を立てた


僅かな痛みと何とも言えない快感が首筋から全身に広がり

自分のものとは思えないほど甘い声が口の端からこぼれた


深海「A?」


彼の驚いたような声をきいたとたん急に恥ずかしくなる


深海「痛みより、快感の方が強いか?」

榛原「・・・ハイ」


涼星さんはもう一度確かめるように私の首から血を吸い上げた


榛原「っ!!・・〜ッ!んぅ!!」


唇を噛んで耐えていると、長い指がそれを妨げようとしてくる


深海「ほら、力抜いて」


呼吸を整え、完全に力を抜ききった時に

また、血を強く吸われて


榛原「くっ・・・ひ、いいぃ!!やッ!」


背中が弓形に仰け反る

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大草原ぴえん丸 - すごい良いですね!(数年前の作品にすみません!) (8月17日 21時) (レス) @page2 id: 8e4784552b (このIDを非表示/違反報告)
なめこ好き - メッチャ私のお気に入りになりました!(*^^*)頑張ってください! (2018年9月17日 20時) (レス) id: 2f8ccb0650 (このIDを非表示/違反報告)
ダダ - このお話大好きです。続き楽しみに待っています。 (2017年6月7日 19時) (レス) id: 3e11cade8a (このIDを非表示/違反報告)
レン - 続き、楽しみにしてますね♪更新頑張ってください! (2017年5月24日 9時) (レス) id: b50ec71b84 (このIDを非表示/違反報告)
るな - のんちゃんさん» 良いですよね!特別感が生まれる笑 (2017年3月5日 19時) (レス) id: 778efceaa7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タケノン | 作者ホームページ:http  
作成日時:2013年8月5日 14時

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