龍の巫女《暁のヨナ》 (ページ2)

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プロローグページ2

『龍の巫女伝説』

大昔に____

ある村の繁栄のために、

龍神に捧げられた少女がいた。

その少女は龍神を愛し、

龍神達からも愛されていた____

その少女はなんとも美しい

白銀の髪と透き通った青の瞳を

天界の帝(みかど)に気に入られ、嫁ぐこととなった____

だが____

その少女が本当に愛していたのは

緋色の鱗をした優しい龍神であった____

龍神はそんな少女想いは知らず、

地上へ降り立ち

人間となって生きていくことにした____

その少女は生贄にされた身、

地上で生きることは叶わない。

その少女は

龍神に生きていてほしいという願いで

自分の命を削り、

四龍を地上に向かわせた_____

天界の帝はそんな優しい少女のために

龍神の加護を授け、

次の転生では生まれ変わった

"緋龍王"

と会えるようにしたのだった__＿＿＿

高華国の建国神話と同等に語り継がれているお話。