347呪縛 ページ37
頭を強く叩きつけられ、俯く光秀。
しかし…次の瞬間…
光秀「…クク…クククク…」
A「!」
光秀は顔を俯かせたまま、喉の奥を鳴らして笑い始めた。
光秀「クククク…ハハハハハハハ!!あぁ…痛い…痛いですね…!!頭に雷が走ったかのように痺れましたよ!!
ですが…これだけでは足りません…!!もっと…もっと楽しませて下さい!!」
A「!!」
光秀は顔を上げた瞬間、再び鎌を振り乱しながらAに迫る。その攻撃は先程とは比べものにならない位、凄絶なものに変貌していた。
しかし、Aもそれに負けじと対抗し、弓に光を纏わせる。
そして、光秀の猛攻撃をかわしつつ、弓で受け身を取りながら攻撃を受け流し続けた。
[カアァン!!]
A「……。」
光秀「クククク…見れば見る程初対面とは思えませんね。その眼…どんな闇をも跳ね返す光……いいですね…益々赤く絶望に染めたくなりましたよ。」
A「…やれるもんならやってみればいいさ。何度絶望しても、ウチは歩みを止めない。例え絶望にうちひしがれたとしても、立ち上がらせてくれる人達が居る。だからウチも、皆を守る光になりたい……
終わらせてやる…こんな馬鹿げた茶番……それと、アンタのくだらない遊びの為に…お市さんを壊させやしないっ!!」
そう叫んだ次の瞬間、Aは振り下ろされた鎌をギリギリ引きつけ、高く跳ぶとそのまま鎌の刃を踏みつけ、光秀の動きを封じた。
光秀「!」
そして、Aは光秀の眼前に弓を振り下ろした。
A「はあぁぁぁっ!!」
…その時だった。
[ドクンッ!!ズキッ!!]
A「っっ!!」
Aの頭に激痛が走る。その痛みは以前にも感じた事のある痛みだったが、今回はこれまでにない痛み。
それはまるで…頭の中で棘が巻き付いて締めつけるような感覚だった。
A「っっ!!っ…!!なん、で…!?…!!!!」
その時、Aは恐る恐る額に触れた。姿を映すものこそないが、触れてみて明らかに確信した。
…罰印が疼いているのだと。
A「うっっっ!!痛い…!!ぐっっ!!」
あまりの激痛に堪えられず、その場に膝をつくA。
その無防備な隙と姿を光秀はもちろん見逃さなかった。
[ザシュ!!]
A「!!あぁあぁっ!!」
Aの左肩に刃が刺し込まれ、鮮血が吹き出した。
ラッキーカラー
あずきいろ
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです、早く続きが見たい!夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2017年9月13日 14時