346反撃 ページ36
そしてAは覚悟を胸に本能寺の扉を押し開いた。中に入ると、そこにはまるで蜘蛛の巣のように天井に張り巡らされた巨大な黒い繭と、その前にたたずむ天海…いや、明智光秀の姿があった。
光秀「遅かったですね。間もなくです。お市様の命を使い、信長公…第六天魔王織田信長が蘇るのです!」
A「狂い具合絶好調だね。いつまで自分の夢に溺れてるつもり?」
光秀「!……おや?どちら様ですか?あなたのような見知らぬ客を招いた覚えはありませんよ。」
A「こっちも招かれてここに来たんじゃないよ。」
光秀「…クククク…まぁよいでしょう。せっかくのお市様と信長公の晴れ舞台です。最期位拝ませても罰は当たりません。これは運が良かったですね。」
A「……生憎…舞台には興味ないんで。」
[ヒュパッ!!]
光秀「!」
Aは光秀に向けて矢を放つ。しかし、それを光秀は手にしていた鎌で咄嗟に切り捨てた。
光秀「!…おや…あなたの得物も弓ですか…。」
A「そうだよ。何か問題でも?」
光秀「いえ…少し思い出しただけです……ある糞餓鬼をねっ!!」
そう言い放った次の瞬間、光秀は狂喜を剥き出しにし、Aとの間合を一気に詰め、鎌を振り下ろす。
Aはその攻撃を何とかギリギリかわした。
[ザッ!!]
A「っ!あっぶないな!」
Aも距離を取って矢を放ち、反撃するが、光秀はそれより先にAに迫った。
A「!!」
光秀「あぁ…いいですね…その表情……おや?何故でしょう…何処かで見覚えのある顔ですね…何処かでお会いしました?」
A「……いいや?ウチとアンタはこれが初対面だよ。まぁでも、ウチの場合つけるもんつけに来ただけだけどな。」
光秀「!…おや、そうでしたか。あなたも私に恨みをお持ちで……クククク…これを因果と呼ぶのでしょうか。でも、ご安心下さい。すぐに楽にして差し上げま…」
[バシイッ!!!]
光秀「!!」
次の瞬間、Aは目にも止まらぬ速さで光秀の頭に弓の持ち手を思い切り強くはたきつけた。
油断していた光秀はその場に膝をつく。
A「恨み?アホ抜かせ。アンタみたいな油の注されてないイカれ頭を恨む位ならな、そんな野郎を今相手にしてる自分を恨むわ。
どれだけ自分が狂ってるか自覚してんのは感心だけど、あんま自惚れんな。」
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです、早く続きが見たい!夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2017年9月13日 14時