341魔王の霊道 ページ31
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関ヶ原中央。
幸村の指示でお市を捜していた佐助は天海を見つけ、戦闘していた。
天海「フフフ…さぁ…捧げなさい…もっと血肉を…」
佐助「!…アンタ…」
その時
孫市「明智光秀!!」
佐助「!雑賀の姉さんか…。」
天海「おや…これはこれは…雑賀の皆さんですか。懐かしいですね。」
孫市「これ以上この世をお前の遊び場にはさせない!撃て!!」
孫市の指示を受けた雑賀衆は一列に隊列を組み、天海に向けて一斉射撃。
しかし…
[バッ!!]
翠「!!」
天海は引き連れていた屍兵を楯にし、射撃を防いだ。
天海「フフフフ…もっと血を欲していますよ…。」
孫市「くっ…次弾装填!!」
その時、屍兵の血渋きを浴びた大地から…黒い影の手が複数伸びる。
翠「!!」
佐助「こ、こいつは…」
天海「嗚呼…いよいよなのですね…。」
孫市「構え!!…撃て!!」
再び天海に向けて一斉射撃を仕掛けるが、今度は影の手に阻まれた。
すると…次の瞬間、大地が地震に晒される。
[ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!]
孫市「!!何だ!?」
翠「!!…ついに始まった……!!」
天海「さぁ、お市様…兄上をお迎え下さい。」
そして、地震に蠢く影の手の中から現れたのは…影の手に脚を掴まれ、逆さ吊りにされたお市だった。
翠「!!!」
まつ「お市様!!」
お市は重く塞がっていた瞼をゆっくり開け、朧気な視界に天海を捉えた。
お市「……?……あなたは……明智様…?……兄様を…殺した……。」
次の瞬間、お市の脳裏に兄信長を殺された時の地獄絵図の記憶が甦った。
お市「嫌ああぁぁぁああぁぁぁぁ!!!!!」
お市の叫声が大地に響き渡ると、大地の揺れは更に激しさを増し、影の手はゆっくりお市を天高く吊り上げる。
天海「フフフフ…それでよいのです!間もなく家康と石田、二人が作り出したこの関ヶ原の地は…生者の憎悪と死者の怨嗟で満ち…
…さぁ、お市様…冥府へと繋がる裂け目を!!」
お市「嫌!!嫌!!嫌ああああぁぁぁ!!!」
お市は雲の上まで吊り上げられると、その雲の割れ目から黒い雷が関ヶ原の大地に落ちる。そして次の瞬間、雷に当てられた大地に黒い瘴気の煙が充満し、影の手に委ねられ、ある建物を造り上げた。
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!終盤戦ももうすぐそこなので、張り切って最後まで書かせて頂きます!! (2017年11月13日 13時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - もう楽しみでしょうがないです、早く続きが見たい!夢主達がどぅーなるか気になります!!更新頑張って下さい!! (2017年11月13日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!もう本当に長らくお待たせしてすみませんでした!!完結まで後もう少しなので、頑張って最後まで終わらせます!! (2017年10月24日 11時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - 待ってました!!これからどぅーなってくるか楽しみです!!更新頑張って下さい!! (2017年10月23日 18時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!すごく嬉しいです!返信遅れてすみませんでした!これからも張り切って更新させていただきます! (2017年10月22日 20時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2017年9月13日 14時