俺たちの赤 (ページ17)

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衝撃の事実がお互いに_2 ページ17

事実を、とりま事実だけを口にしたら案の定の反応がだるまから帰ってきたし、隣で聞いてるだけだったイブも思わずという顔で言う。

「嘘やろ？」
「嘘じゃないって、マジで付き合って無い」
「あんだけ毎日一緒に寝といて？」
「それはそう、なんだけど」

本当にアレから帰ってきてからも、変わらず毎日同じベットで共に過ごしているけれど、あまりにも純粋にAが寝るから、あまりにも毎日楽しそうにAがファミリーでの生活を楽しんでいるから、付き合うだの何だの話も告白もできずに日々が過ぎてしまっていた。

コチラとしてはもうAの手を離すつもりも無いし、共に寝ることを辞めるつもりも無いし、ぶっちゃけ付き合ってその先だってしたい。健全な男なので。俺も。

「ほんまに付き合ってへんの？」
「だーかーら、そうだって」
「何が？」
「だから、俺とAは付き合ってねぇって言ってんの！」
「え、」

何度も聞き返される声に、思わずこちらの語気も強くなるが、待て、今の声は

「A、」
「俺とローレンって付き合って無いの？」
「……え？」

聞こえてきた声は着替えて戻ってきたAの声で、いや最早そんなことはどうでも良くて、それよりもその後のAの発言が俺もこの部屋の空気も固まらせる。
実際固まったようになったのは、俺とAだけで、だるまはあちゃーとでも言うように頭を抱えていたし、イブははい終わり。と言っていた。

「あ……俺……なんか勘違いして、た、みたい」
「待って、A、」
「ちょっと外、出て、来るわ」

俺から目線を外したAが、一切目を合わせないまま、部屋から走り出す。まるで逃げるように。
いや実際逃げたのだろうけど、俺はもう離さない、逃がさないと決めたから、

「A！！」

俺も追いかけるように走り出す。
もう止まらなくて良い。

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あと数話で完結します(恐らく)
新作作成します(恐らく)
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