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買い物袋の卵は死んだ ページ12

「いやー、久しぶりに外出たけど、天気良い〜…とは言えないか」
「思いっきり曇りだね〜」


GODFAMILYのアジトに転がり込ませて頂いてから、ざっくり10日ほど。
足のケガも大分良くなったので、食料の買い出しに付いてくる形で外に出た。
空を仰いで返事をしてくれたアルスさんと、買い忘れが無いか確認しているりつきんさんと共に。


「ごめんねぇ、1つ買い忘れたのがあるかも」
「あ、それじゃあ俺先に荷物を車に運んで置くんで、二人で買い足してきてくださいよ」


そう言って買った荷物を持って、一人、車へと向かう。
一人で大丈夫?とも言われたけれど、俺だって男です、これぐらい持って運べますよっと。
何個か重たいものもあるけれど、特に問題なく車まで運ぶ。

ほんの少し、ほんの少しだけ息が切れたけど、これはまぁちょっと怪我の回復に専念して休みまくったから体力がね。
とか、誰に言うでもない言い訳を心の内でする。


「あ、車のキー貰うの忘れた」


荷物入れれないじゃ〜ん。という言葉はつい口から出たが、まぁ周りに誰もいないしな。
って思ったのに、視界の端で何かが動くのが見える。
ん?と思ったのもつかの間で、複数人の人間に囲まれ、銃を突き付けられた。


「・・・穏やかじゃないね?」
「お前、GODFAMILYの人間か」


目の前で、俺に銃を突き付ける男が言う。
この状況で、違いますって言っても信じてくれんのかよという気持ちで見るが、
黒い帽子に黒いサングラスで相手がどんな人間かもわからない。


「違いますけど」
「GOD所有の車の傍でシラを切る根性は認めてやるよ」


信じないんじゃねぇか!認めんでいいよ!と、言いたかったけれど、言えなかった。
その瞬間に頭を殴られて、意識を手放してしまったから。

やっと怪我が治ってきてたのに、また新しい怪我かよ。という考えと
買った荷物、落としちゃったな、という気持ちと、
願わくばりつきんさんとアルスさんには何も起きません様に、俺だけであります様にと願った所で、意識が、途絶えた。

その日1つの席が増えた_1→←子供のやり取りの裏で_2



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作品ジャンル:恋愛
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take(プロフ) - 恵蓮さん» 恵蓮さんありがとうございます!励みになります…!! (9月16日 19時) (レス) id: c318ee380a (このIDを非表示/違反報告)
恵蓮(プロフ) - これからの更新も楽しみにしております! (9月16日 19時) (レス) @page6 id: 727a00857a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:take | 作成日時:2023年9月15日 1時

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