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Alan ページ5











「A!それ俺やるからいいよ!」


「今日晩飯なに?あれだったら俺買い出し行くよ?」


「疲れてない?マッサージしてあげよっか?」


「なんか今日A可愛い」






亜嵐くん。あからさま過ぎじゃない?笑




見え見えなんだよね意地でもチョコを貰おうっていう魂胆が。



今日はバレンタイン。





さっきから必死になって手伝いしたり褒めてみたり



そわそわそわそわ落ち着かない亜嵐。



そんなしなくてもちゃんとあげるのに。




あまりにも健気だから意地悪したくなって黙ーって見てることにした。




そしたら諦めたのかなんにも言わなくなっちゃって。






『もう。笑ちょっと待ってて』



そう言うと、全てを察したのか




「おけ!」




って、キラキラした目で見てくる。





『はいどーぞっ』



「ありがと!A大好き!」



むぎゅーっと抱きついてくるから




『嘘ばっかりー笑都合いいんだから』




亜嵐のおでこをデコピンすると




「いってぇ!」




っておでこを抑える。その顔が可愛くてぼーっと見てたら


「隙あり!」



ってやり返された。


それからしばらく2人でデコピンし合って笑って。



全然甘い雰囲気なんて無いけどこんなバレンタインも悪くないかな


なーんて。









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作者名:ピコ | 作成日時:2017年2月13日 7時

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