じぇねがーる。 (ページ23)

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Alan ページ23

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『ねーもーこれどーすんのー？』

「どれ？」

『これ！』

若干キレ気味で彼女が差し出したのは

少し前、LAに行った時に買ったレコード達。

インスタにも載せたけど、しまう場所が無くてずっと部屋の隅に積んだままだった。

「あーじゃあそこの棚に…」

『いっぱいです。』

「だったらそこの箱…」

『いっぱいです。』

1枚1枚がデカいから場所取るんだよね。

どーしよ。俺の部屋ももう入んないし…

箱も棚もいっぱいだし…

あっ、そうだ。良いこと考えた。

「A♡」

『なに？』

「Aの部屋、ちょっと空いてたりする？？」

『空いてるけど…？』

「じゃあこれお願いっ♡」

床に散らばるレコードを一気にまとめて彼女に渡す。

渡すというよりかは、半ば強引に押し付けたって感じ。

『はぁ？馬鹿じゃないの？』

と言いつつ、自分の部屋に持って行ってくれた。

「やっぱ優しいね！Aは！」

そう言うと、

『調子いいなーもー笑』

と、呆れたように笑う。その横顔がなんか大人っぽくて。

同い年のはずなのに、要領良くて、なんでも出来て、優しくて、母ちゃんみたい。

だからつい甘えちゃう。♡

「んふふ♡」

『なに笑ってんのきも笑』

たまに出る毒舌もね、全部含めて大好きなんです。

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