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白雪姫 ページ19
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「ごめん。俺君とは付き合えない。」
わかってた。初めから。
貴方には愛する人がいるってこと。それでも好きだった。大好きだった。
叶わないけどそれでも良かった。
1人歩く帰り道。澄み切った冷たい空気が肌を刺す。
「…あ、雪。」
長かった冬も終わりもうすぐ春を迎えるというのに降り出した季節はずれの雪。
薄暗い空に点々と光る星たちを隠すように降り出したそれは、悲しいほど真っ白だった。
この世界が全て真っ白な雪の世界だったなら
私はそこに咲くたった1つの花になる。
そして、貴方をずっと待ち続けるわ。
長い長い冬を越え迎えた春。
貴方が迎えに来てくれると信じて。
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作者名：ピコ | 作成日時：2017年2月13日 7時
