#1 通りすがりの殺人鬼 ページ7
＊＊＊
事件は突然起こるもので、
それはどんな能力を持ったものでも、
防ぐことはできない。
せいぜい警察ができるのは、
「事件のない世の中を作ること」。
「あなた殺人を犯す可能性があるから殺します」なんて、
日本の憲法じゃそんなことできないし、
ましてやアニメの世界じゃないし。
俺だって、人の心の中が読めるとはいえ、
それが完全かっていったらそうじゃない。
例えば、俺の目の前に座るヤツみたいに、
ずっと一緒に居ても、
心の内が読めないやつもいる。
「りょーすけ」
「ん？」
「また、事件解決したんでしょ？」
「あぁ…まあな」
りょーすけはやっぱりすごいなぁ、と、
学食のカレーを食べながら知念は呟いた。
知念は小さい頃からずっと一緒で、
何故かよく、事件を運んできた。
例えば、それは両親の喧嘩のような些細なことから、
遊んでいたら川辺で死体を発見した、みたいなことまで。
いつしか俺は、そんな知念を守るために、
事件を解決していくようになった。
そしてまた、虫が花粉を運ぶみたいな自然の現象で、
知念は事件を運んできた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茸*(プロフ) - manapihappy133さん» コメントありがとうございます！最近なかなか更新できていない状況なのですが…なるだけ更新できるときに一気にしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。更新頑張ります！ (2017年12月31日 0時) (
レス) id: ad6a76a56d (このIDを非表示/違反報告)
manapihappy133(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2017年12月30日 22時) (レス) id: 2bd6098e8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
