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いつまでも続く戦争に、
半ば呆れていたその時だった。
「本当の事、言ったらどうなんですか」
白い金属のフェンス越しに、
見知らぬ少年がこちらを見て言った。
少年は、二人の主婦とも顔見知りではない様子だ。
少年は寒そうにマフラーに顔を埋めたまま、
フェンスの隙間から被害者の女性を指さした。
「あんた、嘘ついてるだろ」
…こいつ、禁句をサラッと…
俺は女性の反応に怯えつつ、
少年と女性を交互に見る。
「何言ってるのよ！どういうこと！」
女性は案の定、声を張り上げて、
鈴虫の如くキーキーと高い声を出す。
俺はすっかり怖気づいてしまったが、
少年は微動だにせず、表情も変えない。
それどころか、彼女を挑発するように、
にやにやと笑みを浮かべた。
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