探偵社の少女 【文スト】【名探偵コナン】

11話 ページ12

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『それ、私の必要あります？』



私じゃなくてもいいよね？



「いや、それが、男女一組で参加するんだよ。



うちに、女性で空いている人はいないし、経験も少ない」



それで私ね…


『てことは、男性はそちらで出すんですね？誰ですか？』



「それはサプライズだよ。」


嫌な予感しかしない。



『これ、社長は知ってるんですか？』


「もちろん、今回だけならいいとのことだね。」



今回だけ…こちらの利益はまぁまぁか。




『受けましょう。ただ、騙し合いはなしで』



「慎重だね」


この人相手にパッと決めるのはダメだろうが。




「わかったよ。では、また電話するね」



『あぁ、それは結構です。メールでも打ってください。』


『では』




そう切ろうとすると、



「あぁ、ちょっと待って。最後にひとつだけ。」



他に何かあったっけ？




『何ですか』





「パーティのドレスはこちらで決めてもいいかな？





Aくんに似合いそうなドレスがあって…」



ブチっ




『あの人、おちょくってんの？』



そう言って、ボフっとソファに沈む。






ペアは誰だろうか。



あの人じゃなければいいな、と思って、私は意識を手放した。





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