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桃「そんなことよりさ、濱ちゃんって
どっかで見た事ある気がするねんけど…」
そんな事って…
望にとってはそんな事でも
俺にとっては傷付くんや…
でも濱田さんの事は気になる
以前庭で見かけた時
俺も何処かで見たような既視感に襲われた
高校行ってるうちは大人との関わりなんてほぼ無いし
ここ来るまでに出会った人とかでも…
緑「あ…濱田さんって寝起き悪い言うてたよな」
赤「おん、シゲが言うとったな」
屋敷前で俺らに怒鳴った人ちゃうか？！
やばいあの話聞かれたかも…
桃「えっ？ちょ、神ちゃんどこ行くん？」
正直濱田さんに聞かれたとかはどうでも良かった
それよりも望だけに薔薇を送られた事が
どうしても耐えられなかった
本当は叫びたい
泣きたい
俺は何者？何のためにここに居るの？
自分で選んだ道のはずなんに
辛くて辛くて仕方なかった
息を切らしてたどり着いたそこは
むせ返る程の薔薇の香りが立ち込める場所
別に薔薇の花が羨ましい訳やない
望になりたい訳やない
ただ、俺 �爐皚瓩海海砲�る事を…
俺の存在を肯定して欲しくて
禁断の扉に手をかけた…
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作者名：MITA | 作成日時：2020年5月11日 16時
