わたしのヒーローアカデミア。【ヒロアカ】 (ページ41)

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第10話-4 ページ41

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「それではテストの結果を発表する。速やかに俺のところに来い」

休憩も余韻もありはしない。クラスの全員、ゴクリと唾を飲んで相澤の元へ足を進めた。

「よし、集まったな」

相澤は全員が自分の前に集合したことを確認すると、すぐに結果を表示する空間液晶パネルのスイッチに手をかけた。顔を強ばらせる生徒たちの緊張など気にも留めていない。

「……！」

パッと、一覧が表示された。息を呑む声が聞こえる。皆真っ先に自分の名前を探すより、21位の欄を見た。それはAも同じだった。
ふう、と張り詰めていた空気が緩むのを感じる。そこに書かれている名前が自分でないことに、クラス中が安心したのだろう──一人を除いて。
Aはきゅっと唇を結んだ。そこには、おそらくクラスの多くが予想していた名前が書かれていた。その名前の主にAは視線を向ける。
彼は──緑谷出久は、顔を真っ青にしてぶるぶる震えていた。その胸の内を思い、Aも呼吸が浅くなっていく。せっかく入学試験を突破して夢の学園に通えるようになったのに。その試験までにはきっと、形は想像できないけど彼なりのたくさんの努力があったはずなのに。期待に胸を膨らませて今日校門をくぐったはずなのに。なのに、なのに、たった1日目で。

「──あの、先生」

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