わたしのヒーローアカデミア。【ヒロアカ】 (ページ25)

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第6話-4 ページ25

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「はじめまして、わたしはAAです」

Aは一旦、八百万の疑問を置いておいてその女子に話しかける。

「あ、あたしは耳郎響香。よろしく…」

突然笑顔を向けられた耳郎は面食らったように背を反らせると、頬を赤くした。しかしAは柔らかな笑顔のまま、耳郎を話に巻き込んだ。

「耳郎さんは朝はパン派？ご飯派？」
「え？」

入学して初めて聞かれる質問としては珍しすぎる質問に、耳郎の間の抜けた声が溢れた。

耳郎がやってきてから、教室が賑やかになっていくのは早かった。時計の長針は6を回っている。人が増えるにつれてAは自然と席の離れた飯田とは話さなくなり、八百万や、登校してきた近くの席の生徒と話していた。

「はじめまして。わたしはAA、よろしくね」
「オイラは峰田実！教科書忘れたときはいつでも言ってくれよ、机をくっつけて見してやるから！机をくっつけて！」
「うん、うん？ありがとう…？」

隣の席に峰田がやってきたとき、Aは峰田とそんな話をした。峰田がなぜ血走った目で自分に教科書を貸そうとするのかわからないが、なんとなく教科書を忘れないようにしようとAは心に決めた。
その中で、特に一つ後ろの席の常闇との会話は弾んでいた。常闇の烏のような外見に、Aは親近感を感じていたようだ。今日は何をするんだろうね、授業楽しみだね、中学で何部だった？などと和やかな会話がクラスに満ちる。うきうきした気持ちのまま始業のチャイムを待っていた──そのときだった。

次回＞＞Aちゃん、「不良」との邂逅！？