これが俺たちの運命ならば…【イナGO】Part2

予感的中 ページ7

シャルルの言葉に戸惑いつつも従う天馬たち

あまりにも突飛な指示に敵すらも驚いている

貴(…なにを考えているんだ。)

呆れながらもなにか策でもあるのかと渋い顔で隣のシャルル王子を見やるも、やはり何を考えているのかは読めない

フ「よし、僕が決めてみせる！」

天馬からのパスを受け攻め上がるフェイだが

シ「よーし、もどれ。」

その意気込みも関係なしに再びもどれとの指示

正直戸惑いを隠せないメンバー



松「シャルル王子は、何をしようとしているんだ…？」









ジ「神よ…我に勇気を。」

ペンダントを握りしめ必死に祈りを捧げる

兵「我が軍は押されっぱなしだ。」

ジ「もうすぐ、援軍がやってきます！」

そうすればこの戦にもフランス軍の勝機がみえる

しかしその言葉は怒りに染まった兵士には届かなかった

兵「神の声が聞こえるなら教えてくれ！なぜ神は我らにこのような試練を強いるのだ！」

ジ「そ、それは…」

兵「お前を信じて、よかったのか…？」

その一言は深くジャンヌの心に突き刺さった

今にも泣いてしまいそうな瞳が揺れる

兵士は味方の倒れていく姿に耐え切れず再び戦場へと駆け出した





ジ「聞こえたんです…神の声が、ほんとうに……！」









シ「いけー！もどれー！！」

シールドのなかの光景は依然として変わらないものだった

真意の分からない作戦を進めるシャルルについに霧野が怒りをあらわにした

蘭「いい加減にしてください！なにが作戦ですか！いたずらに体力を消耗するだけじゃないですか！！」





シ「じゃあ攻めろ。」

次にシャルルから出た言葉はあまりにもあっけらかんとしていた

突然の作戦変更に不思議に思いつつもドリブルであがる天馬

ガ「ちょろちょろとしやがってぇ！」

怒りに身を任せ我を忘れたガンマが天馬につっ込んでいくが

ガ「なっ……！抜かれた！？」

自身でもなにが起きたのか理解できず目を見開くガンマ

その様子を見ていた水鳥が気付いたように声を上げる

瀬「まさかあの作戦は、わざと敵を怒らせて先を読む能力を鈍らせるため…！？」

貴「いや、偶然だろ。」

瀬「…だよな；」

がくりとうなだれため息を吐く水鳥と頭痛を抑えるように頭に手を当てるA

そんな様子に気付かぬまま、あたかも最初からわかっていたように振る舞うシャルル

葵「王子の作戦はよかったと思うんですけど、これじゃみんなの体力が…」

マネージャーたちの心配もよそに前半終了のホイッスルが鳴った

終わり ログインすれば
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