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*番外編* ページ3

貴「京介!」









京「……?」

呼びかけて、振り返った剣城に指先を伸ばし

''それ''を実行した

Aの後ろでは天馬が腹を抱えて吹き出さないよう必死に笑いを堪えている

Aの指先は、剣城の白く柔らかな肌____正確には頬にクリーンヒットしている

片頬は突かれ僅かに目を見開き瞬きを繰り返す剣城のマヌケな表情にAも堪らず吹き出してしまいそうになるのをなんとか堪えるがあまり抑えきれていない

何をしでかすのやらと周りで見守っていた部員たちも各々顔を逸らしたり口元を手で抑えたりなどしてなんとか大爆笑を防いでいた

京「……A、これはどういうつもりだ。」

ふいに、普段より低めの声が聞こえてくると笑いを堪えるどころではなかった

空気が一気に冷えていくのが感じられた

それでもAは何くわぬ顔で淡々と説明をする

貴「振り向いて頬に指が刺さるイタズラは相手をどきっとさせられるらしくてな。それを京介で試してみた。」

よく考えてみれば単に天馬がこの光景を見たいがために仕組まれたようなものだと分かるはずだが、そんな考えはAの頭のなかには微塵もなかった

それになにより、そのイタズラよりも今のAの発言自体が大問題であり剣城を勘違いさせるには十分なものだった

あまりにも突飛な言葉に暫くはなんの反応も見られなかったが剣城の白い肌が色づくのにはたいして時間はかからなかった

拓「あいつ、誤解をまねく言い方しかできないのか…」

狩「あれじゃあ''剣城くんをドキッとさせたくてイタズラしました''って言ってるようなもんだよなー。」

部員たちは察したと同時に剣城に同情すらしたらしい

剣城としても想い人からそんなことを言われてしまっては怒るに怒れない
というより稀に見るお茶目な一面にすら可愛いと思ってしまう始末だ

Aはため息を吐くと天馬の方へと振り返り呆れたような眼差しを向ける

貴「やっぱりな…見ただろ天馬、こいつはこれくらいじゃ動じないんだよ。」

松「俺はAに目の前で起こっていることを理解してもらいたいかな。」

鈍感もここまでくると重症である








ここで、痺れを切らした剣城がついに動き出した

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祟璃 - 終わりですか…? (2016年11月20日 22時) (レス) id: 193e3c63af (このIDを非表示/違反報告)
*桜花猫* - とってもいいお話だと思います!更新頑張ってください!! (2016年8月29日 14時) (レス) id: 477a495dd2 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉迦(プロフ) - 黒薔薇さん» 応援してくれて本当にありがとうございます…!今はあまり更新できませんがそのうち話を追加していく予定です。まっていてくれて本当にありがとうございます。これからも頑張ります! (2016年7月3日 23時) (レス) id: e77445351c (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇 - お気に入り外してなくて良かった…!! 続編おめでとうございます。ずっと待ってましたよ。頑張ってください。 (2016年5月21日 22時) (レス) id: 543116ff27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅琉迦 | 作成日時:2016年2月26日 0時

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