【魔入間】アスモデウスは入間軍に入らない (ページ6)

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6 ガバが出たけど仕方ないねページ6

保健室へ向かう道すがら、入間は何かを喋ろうとしてはやめたりを繰り返していた。そんなに言い難い話なのか。
相手は主人公だし俺は負けても仕方ないとはいえ、それでも普通にムカついているので、助け舟は出したくない。あーあ、この貴族ロールプレイ中のアスモデウスアリスとしてはおかしいだろ。
全く。調子が狂う。

2人で黙ったまま歩いていると、程なくして保健室へと着いた。

結局何も話さなかったぞこいつ。

｢あっあのぅ…ま、待ってるね｣

わざわざ待つんかーい！まあええわ！

保健室のドアを開けると、そこには誰もいなかった。
入学式も終えたということで、保険医は早々に帰ったのだろうか？それともちょうど不在なだけか。

仕方ない、自分で手当するか。やりにくいことこの上ないが。

｢あ、あれ？先生は？｣

部屋からなんの話し声もしなかったことを不思議に思ったのだろう入間は、ひょっこりと顔を覗かせた。

｢不在のようですね｣
｢えぇっ！それじゃあ手当てが…｣
｢自分でやりますよ｣
｢！ぼ、僕にやらせて！これでも僕、慣れてるから｣

どこに負けた相手に手当させるお人好しがいるのだろう。

｢いえ、私も手当には慣れているので大丈b｣
｢片手だとやりにくいでしょっ！？｣

痛いとこ突いてくるなあ！負けた相手の気持ちのこと1ミリも考えてないなこいつ。主人公だからか？おん？

結局入間に手当してもらうこととなってしまった。無念。