38 coffee break ページ41
｢カルエゴ卿、本日の報告に…｣
｢ああ、今日はそこへかけろ｣
放課後、いつもの報告会のため職員室へと入り、カルエゴ卿の教卓に向かったのだが、来客用のソファーへと通された。
what？どういう風の吹き回しだよ。果てにはコーヒーまでいれてくれている。ここまで気の利くカルエゴ卿とか、いっそ恐ろしいまである。いつも仁王立ちさせられてんだぞこっちは？！
｢あの、これは一体…？｣
｢……シチロ…バラム先生に少し言われたからやっただけだ。深くは気にするな｣
バラム先生？えーと確か評判が非常に悪い先生だったはず。
あの陰険教師がここまで生徒に丁寧な対応するようになるなんて、バラム先生って相当ヤバい教師なんだろうか。できれば会いたくないな。
｢…では、いただきます｣
うまい。コーヒーって美味しいよな。うちの家じゃ歯が黒くなるとかで、コーヒー禁止なんだよ。久々に飲むこの苦さが美味しくてたまらない。
｢美味しいです｣
｢フッ…そうか｣
あっ喜んでるーー！カルエゴ卿絶対喜んでる！チョロインかよ！
｢で？どうなんだ｣
しかしコーヒーカップを傾けるカルエゴ卿が様になりすぎる…
｢入間さんは
｢ほう…悪魔としての自覚はどうやらあるようだな｣
｢理事長や執事と連日猛特訓しているそうです｣
｢特訓、か。これは本番が見物だな｣
うわ、悪どい顔してる。絶対失敗する姿を想像してるじゃん。
｢お前も現時点で
｢勿論です｣
当たり前だろ！何事も手を抜かずに、取り組む男！それがアスモデウス・アリスだ！
｢して、アスモデウス。貴様は
｢え？ええ。入るつもりではありますが｣
な、なんだ急に？入間の話をするだけの会じゃなかったのか？！
｢いくつかの師団からスカウト状が届いていてな。参考にしてみるといい」
そう言って渡されたのは、何枚かの書類。それは数々の師団から俺をスカウトしたいという旨の紙と師団の詳しい活動内容が書かれたチラシだった。
｢…通常は上級生が新人を捕まえるのでは？｣
｢ああ。確かにそうだが、このスカウトは生徒ではなく、顧問の教師からのものだ。勿論全て蹴ってもいい。お前にはなんの影響もないからな｣
そりゃあね？入試首席のうえに、「
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作者名：南条 | 作成日時：2021年10月13日 21時
