検索窓
今日:14 hit、昨日:13 hit、合計:37,381 hit

11 ひとまず ページ12

入間が主人公だとして。
俺は登場シーン的に、かませ犬的なポジションだろうか。だが俺を一介のモブにしておくにはおかしすぎるバックボーンなのだ。俺こそが主人公だと思えるほどに、この体は高スペックすぎる。なので準主人公の可能性も、なくはない。
この世界が果たして今後地獄と化すのかはさておき、たとえどんなジャンルのラノベだろうと主人公の近くにいれば俺自身の生存確率が上がるに違いない。今はもっぱら学園ラブコメパートだと思うので、そこまで主人公にひっつく必要はないとは思うが、今後のことも考えて主人公との関係性はそれなりに良好にしておきたい。

あの勝負から1日も経てば、俺だってそれなりに受け入れたさ。だから入学式の決闘云々は置いておいて、これからは入間との交流に気をつけていきたい所存である。

講堂へと向かう道すがら、入間に話しかける。講堂までの道のりは、既に頭に入っているからモーマンタイ。やっぱ高スペック過ぎんよこの頭。

「そういえばきちんと自己紹介してませんでしたね。私はアスモデウスアリスです。破壊と美徳を司る家系出身で、礼儀を重んじるがモットーです。」
「僕は鈴木入間です!えーっと、好きなことは食べること。最近こっちに来たので、まだこの学校のことわかってなくて…良かったら色々教えて欲しいな」
「そうなんですか?以前はどちらに?」
「え、えーっと…最近おじいちゃんに引き取られたから…あとはお察しの通り、かな…」

…え?なに?!なんもわからんが?!
ひ、引き取られた?えっ暗い過去持ち?もしかして…孤児?今まで施設にいたとか?やっべぇ、深いとこを聞いてしまった。

「っすみません…ズケズケと…」
「うぅん!大丈夫!アズくんに隠し事したって、仕方ないしね」

なんやこの主人公俺に対して異常に好感度高くない?
どこにそんなイベントあった??

12 いざ召喚→←10 悪循環



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:南条 | 作成日時:2021年10月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。