違うのに.... ページ10
貴久side
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『ねぇねぇ、小山くんってなんでいつもお休みしてるの？』
それは、風邪で学校を休んで、久々に教室に行くとクラスメイトに言われた言葉。
｢えっと、風邪ひいたから...｣
『でも前も休んでたよね？ズル休みなんじゃないの？』
｢え……｣
そしたら、ほかのみんなも集まってきて、みんながおれのことズル休みって言ってきた。
『いけないんだー。ちゃんと学校こないと』
『そうだそうだ！ズルしちゃダメなんだよ』
『体育だってよくサボってるし』
.....違う、違うのに。
おれ、ズルなんかしてない。ほんとは毎日 学校に行きたいし、体育だってみんなと同じように思い切りやりたい。
でも、何も言い返せなかった。だってみんなからしたらズルしてるように見えるんだもんね。
おれが弱いから。
その日から、おれは学校を休まないように必死に頑張った。体育も苦しくならない程度に出るようにした。
少しくらい体調が悪くてもバレないようにして、ご飯だってちゃんと食べた。だけど、どうしてもご飯を食べるのは苦手であまり受け付けない。
それでも無理やり詰め込んで、学校へ行く途中にある公園のトイレで吐くことが日課になってしまった。
毎日、必死だった。
そしたら、休み時間とかに遊ぼうって声を掛けられることが増えたんだ。入学してからあまり学校に行けてなくて、クラスのみんなと上手く馴染めてなかったおれはそれがすごく嬉しかった。
おれが頑張ればみんなと仲良くできるんだ、って。
喘息の発作も前より増えた気がするけど、お薬使ったらすぐ治るから…
ほんとは使ったらにいちゃんたちに言わないといけないんだけど、そしたら休めって言われちゃう。
それだけはどうしても嫌で、隠し続けた。
身体がツラいのは少し前から気づいてた。それでもけいにぃのチェックをなんとかやり過ごして元気に見せた。
少しくらい悪くても、おれが元気にしてると
｢絶対無理しないならいいよ｣って学校に行かせてくれるから。
だけどそんなの、長く続くわけなかったんだ。
ある日の朝、発作が起きて苦しくなって、
目の前が真っ暗になった。
あぁ、おれダメじゃん。
やっぱり弱っちいんだ....
って、思ったけど、もう頑張らなくても良いかなって安心して、そのまま意識を手放した。
にいちゃんたちの悲しそうな顔を見るのが1番嫌なのに、この時は悲しませてるなんて全然気づいてなかった....
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貴虎(プロフ) - ももかんさん» ありがとうございます！頑張りますー！ (2020年8月29日 20時) (
レス) id: df5a307335 (このIDを非表示/違反報告)
ももかん(プロフ) - 新しいシリーズも続きが楽しみです。まだまだ暑い日が続いてますが、体調に気をつけて下さい。どちらのシリーズも更新 待ってます。 (2020年8月29日 20時) (レス) id: 4d66bdfd8c (このIDを非表示/違反報告)
貴虎(プロフ) - ましゅさん» わ、ありがとうございます！！のろのろ更新になるかと思いますが、頑張ります〜！ (2020年8月27日 19時) (レス) id: df5a307335 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 新しいお話とっても楽しみです！！更新頑張ってください( ´ ` ) (2020年8月27日 19時) (レス) id: a031859ea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：貴虎 | 作成日時：2020年8月27日 14時
