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慶一郎side
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最近、貴久の様子がおかしい。
何がって言われると分からないけど、なんとなくそう思うんだ。
ここのところ元気に学校へ行ってるし、ご飯だってちゃんと食べてる。だけど、逆にそれが引っかかってる。
ご飯、嫌って言わなくなったなぁとか。
いつもなら甘えてきたりするのに、やたら元気がいいなぁとか。
身体の調子が良いのかなって思ったけど、どうやら違うみたい。
朝のチェックはOKを出せるギリギリのことが多いし、ちゃんと食べてる割には体重が減ってる。
それに、やたら学校に行きたがる。チェックした後は必ず｢学校いってもいい？｣って聞いてくるんだ。
別にそれは良いことだし、貴久の場合は入学してからまだ半分も行けてないから、調子が良くて行きたがるならできるだけ行かせてあげたい。
だから、絶対無理しないのを条件に行かせてるんだけど、そろそろ話を聞いてみようかな？
絶対 何かを隠してるんだよな....
それが体調のことだとしたら、放っておくわけにはいかない。貴久の場合はそれが命に関わることもあるから。
朝、いつものように貴久を起こしに行って、そのまま抱っこしてリビングへ連れて行く。話もしたかったから、体調チェックはリビングですることにした。
｢貴久、お熱計って胸の音聞かせて？｣
貴｢うん、｣
｢うん、お熱は無いね。ちょっとだけ胸の音良くないねぇ....はい、いいよ。じゃあいつものお薬しとこうね｣
貴｢学校いけない？｣
｢んー…その前にちょっとだけお話したいことがあるんだけど、いい？｣
話を切り出そうとすると、貴久が苦しそうに咳をしだした。
貴｢けほっ…ぜぇぜぇ、｣
｢貴久、大丈夫？祐也！吸入器持ってきて！｣
祐｢持って来たよ！｣
祐也が急いで発作用の薬を持ってきてくれたんだけど、セットしても薬が出てこない。
次の検診はまだ先だから、この短期間で薬が切れるなんて有り得ない....
貴｢げほげほっ…、ひゅっ…はぁ、｣
俺が考えてる間にも、発作はどんどん強くなっていき、貴久の顔色が悪くなっていく。
成｢兄貴！救急車呼んだから！！｣
成亮の声で我に返って今できることを考える。とにかく落ち着かせないと。貴久も焦って余計に苦しくなってしまう。
｢貴、大丈夫だよ〜、ゆっくりゆっくり｣
優しく声を掛けながら背中を撫で続けるけど、ヒューヒューと鳴り続ける音が少しずつ小さくなっていく。
はやく....！
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貴虎(プロフ) - ももかんさん» ありがとうございます！頑張りますー！ (2020年8月29日 20時) (
レス) id: df5a307335 (このIDを非表示/違反報告)
ももかん(プロフ) - 新しいシリーズも続きが楽しみです。まだまだ暑い日が続いてますが、体調に気をつけて下さい。どちらのシリーズも更新 待ってます。 (2020年8月29日 20時) (レス) id: 4d66bdfd8c (このIDを非表示/違反報告)
貴虎(プロフ) - ましゅさん» わ、ありがとうございます！！のろのろ更新になるかと思いますが、頑張ります〜！ (2020年8月27日 19時) (レス) id: df5a307335 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 新しいお話とっても楽しみです！！更新頑張ってください( ´ ` ) (2020年8月27日 19時) (レス) id: a031859ea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：貴虎 | 作成日時：2020年8月27日 14時
