GENE 短編小説集

幸せ 数原龍友 ページ4

Aside
今日は久しぶりに龍友くんに会える。最近お互い忙しくて会えてなかったから。だから、今日がめちゃ、楽しみ！！

私たちの家は駅5つ分くらい離れてて、会おうにもなかなか会えない。
今日は時間みつけて会いに来てくれるんだけど、泊まらず、3時間ぐらいいっしょに過ごしたら帰っちゃうんだって。
今はドームツアーのリハとかで忙しいみたい。仕方ないよね。





駅で龍友くんを待ってたら、後から誰かに抱きつかれた。

A「龍友くん？」


龍「なんで分かるん？笑」


A「だってこの香り、龍友くんだもん。私、覚えてるもん！」


龍「さすが、Aやなぁ。」


A「んふっ」


龍「うわっ、きもっ。笑」


A「ちょ、酷い」


龍「はいはい、ごめんなぁ笑はよ行くで！」


A「うんっ！」



それから私たちはたくさん遊んだ。
目立つようなことはできないけど、カフェでお話したり、お互いの欲しいアイテムいっしょに見たり。
楽しい時間はあっという間だった。



A「次、いつ会える？」


龍「分からんな〜」


A「そっか。お仕事頑張って！体、気をつけて。」


龍「ありがとな。おっ、電車来てもうたわ。
ほなな。気いつけて帰りや。」


A「ありがと。じゃあね。」



電車が出る前に私は龍友くんに背を向けてあるきだした。
泣かないように。

龍友くんの乗った電車が出る音が聞こえたら、溜まってた涙が溢れ出てきた。


すると、後から誰かに抱きしめられた。





この感じ、









幸せ。

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