【銀魂】ボールパークの恋愛算術

13 アカツキ ページ13

　
　
　


　
『"お疲れ様会"をしましょう』







お妙ちゃんの一言で女子会ならぬテストお疲れ様会が開かれた。
散々だった前回のテストからようやく今日というテストを迎えついに終わりを告げた。









『Aはまだ補習あるのカ？』

『ぅ...どうだろう、今回のテスト次第かも』

『きっと大丈夫アル、A頑張ってたネ』









目的の場所は最近できたアイスジェラートのお店。
ずっと行きたいと思ってた外見も店内も綺麗なところ。



学校から然程遠くないそこは夕方だからか運良くも混んでいなかった。






『お客様困ります！！』

『これも食べたいアル...あ、これも』








ショーケースに並ぶ色とりどりのアイスに神楽は食い入るようにガラスに張り付いて選ぶものだからつい私とお妙ちゃんで顔を見合わせて笑った。
店員さんはそんな神楽に嫌な顔をしていたが当の本人は気にしていない(気付いていない)。
結局、みんなで違うものを頼んでシェアすることで落ち着いた。









『なんでそうなるの？！』

『はぁ？お前が言い出したんだろうが』

『違うって言ってんじゃん！』

『女ってマジ面倒臭ェ』

『はぁ？！』









オシャレなこの場所には似つかわしくない荒れた声が二つ聞こえてきて私達3人はその声の方へ顔を向けた。
そこにはカップルであろう男女が言い争っていた。








『もう嫌い！！』








「別れる」と啖呵を切る彼女だがその内泣き出してしまう始末だから、女である私でも「女って面倒臭い」と思ってしまう。
そんな彼女の涙に優しく何かの言葉を投げかける男の人。何を言っているのかは聞こえない。









『カップルの痴話喧嘩アルカ』

『嫌よ嫌よも好きのうちよね』

『そうネ、あーゆーのが将来結婚したりするアル、爆発するヨロシ』









隣にいる2人の話を聞きながら遠目で男女のことを見ていた。




そうなんだ..."嫌よ、嫌よも好きのうち"...。そんなものだろうか。




そう思ってハッとする。
今の私の現状にピッタリ当てはまっているのではないか？
高杉先生と私の関係に。





ブンブンと頭を振って全否定するも、どこかモヤモヤした。









『姉御のゴリラに対する態度も"好きのうち"アルカ？』

『違うに決まってんだろうが』









神楽とお妙ちゃんが話を続けてる中、気付けば私のアイスはドロドロに溶けていた。

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