セコムが5人 ページ7
〜ASide〜
私の家はどこにでもいる普通の家族だった
父と母は2人で仕立て屋を営んでいた
2人はとても器用で作る着物や帯はとても美しいと評判だった
街に好かれ、人々に好かれ
そんな両親がとても大好きだった
店が人気だったことの一つは夜遅く暗くなっても店を開けていたことだった
雨の日も風の日も
自分達の着物が欲しいという人達のためにと開けていた
だがそれがいけなかったのだ__
3年前のある夜、とても綺麗な女性が店にやってきた
どこか不気味さのあったその"人"に私は違和感をおぼえた
母「いらっしゃいませ。どのような着物をお探しですか?」
「白……真っ白な着物が欲しい」
父「おや、もしかして花嫁さんかな?どうぞこちらへ」
2人はなんの疑いも持たずに女を店にあげ採寸をしだした
2人は女を綺麗な白で包んだ
母「まぁ素敵!」
父「よく似合ってらっしゃるよ」
「あの、一つお願いがあるの」
母「なんでしょうか?」
「この着物を自分の好きな色で染めたいのですが…」
父「構いませんよ!どんな色がお好きなのですか?」
「ありがとうございます。それじゃあ…………
.
.
あなたの真っ赤な返り血で」
ザシュッ
『……………え?』
ほんの一瞬のことだった
母の胴体と首が離れ離れになっていた
父「ひぃっ!か、母さん!!」
「あぁ、良いわね。美しい女の血は……
これであと数年は美しさを保てる……」
女の姿は先程と打って変わり異形な姿をしていた
母の血を浴びるその姿はまさしく鬼だった
父「A!逃げなさい!!!」
グサッ!
父「グハッ………」
『と、とおさ……』
「五月蝿いわね。これだからむさ苦しい男は嫌いなのよ、あら?こんな所にもっといい娘がいたわね……
貴方も私の美しさの糧なるがいいわ!!」
2人の亡骸を見た瞬間
私の中の何かが壊れた
『あ"ああああ!!!』
気づけば私は近くにあったハサミで女を刺していた
「ハッ!そんなちっこい物で刺したとこで痛くも痒くもねぇんだよ!」
『がはっ!』
何度もお腹を強く殴られた
だが私は女から離れなかった
「なっ、離れろこのガキ!」
『お前の………お前のような奴にウチの着物を着る資格なんてない!!』
「鬱陶しいわね………さっさと死んでおしまい!」
.
鋭くとがった女の爪が私の喉に差し掛かった
.
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泡沫ザクロ(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!!楽しみにしてますね!!! (2019年11月30日 23時) (レス) id: 3b285e8557 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 今日申請してきました!リンクでき次第ご報告に上がります! (2019年11月30日 19時) (レス) id: 0555cdda7c (このIDを非表示/違反報告)
泡沫ザクロ(プロフ) - 零さん» なんですと!!?ありがとうございます(号泣)イメ画のリンクはこのコメント欄に送って頂けると嬉しいです! (2019年11月29日 0時) (レス) id: 3b285e8557 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - イメ画はどのように挙げれば良いのでしょうか?もし泡沫ザクロさんがよろしければ描かせていただきたいのですが (2019年11月29日 0時) (レス) id: 0555cdda7c (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - なるほど、こちらこそすみません。 (2019年11月10日 15時) (レス) id: 03cb9b6635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泡沫ザクロ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年10月22日 0時