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第3話 ページ6

いや、まさか、そんな。

きっと他の部屋にでもいるのだろう。

そう思い、リビングや私の部屋を見てみたが、どこにもユイはいない。

時計を見れば6時36分。そう言えば、今日、絵斗の弟君と遊ぶって言ってたから、多分絵斗の家にいるのだろう。

スマホの電源をいれ、絵斗のスマホに電話をかける。

何コールか鳴ったあと、絵斗が出た。

pe《...もしもし?》

『絵斗!?そっちにユイいない!?』

犯罪に巻き込まれていないかの焦りが出てしまったのか、声が荒くなっていた。

pe《え、ちょ、急にどうしたの》

『あ、ごめん...実はユイがこの時間になっても帰ってきてなくて...部屋中探したんだけど...いなくて...』

少しの沈黙のあと、絵斗がこう言った。

pe《実は...呂戊太もなんだ》

『嘘でしょ!?』

pe《俺も、Aんちに呂戊太がいるかと思ったけど...その様子だといないみたいだな...》

『ど、うしよう...!?絵斗!私どうしたら...っ
見つけにいった方がいい!?』

pe《大丈夫、落ち着いて?Aは女の子なんだから、こんな時間に外に出るのは危ないよ。
とりあえず、明日空いてる?》

『うん、空いてる...』

pe《わかった。明日、呂戊太たちがいそうなところをしらみ潰しで調べていこう。
それでも見つからなかったら......警察に頼るしかない》

『わかった、わかった...』

pe《もしなにか情報を掴めたらすぐ連絡して。俺もするから》

『うん...』

pe《心配かもしれないけど、大丈夫。絶対見つけよう》

『うん。ありがとう、絵斗...』

そっか、絵斗は刑事だから"こういうの"は慣れてるんだ。

pe《それじゃあまた明日》

『うん、おやすみ...』

そうして電話を切って、へたりとその場に座り込む。

ああ、怖い。

ユイがなにか恐ろしい目に遭っていないか、とても怖い。

早く見つけてあげたいが、私は女。こんな夜道を一人出歩ける勇気なんて無い。

こんな自分が情けない。男だったら、すぐにでも家を飛び出して探しに行くのに。

"男だったら"...。

...明日の捜索のためにも、早く寝よう。

そうして私は溢れる不安を押さえながら寝室に向かうのだった。

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(プロフ) - 続きはどこですかね? (4月4日 9時) (レス) @page24 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
mikazuki(プロフ) - ほしよぞらせいさん» コメントありがとうございます。面白いといっていただけてよかったです。更新頑張ります! (11月29日 17時) (レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ほしよぞらせい - 初コメ失礼致します、面白かったです!更新されるのを楽しみに待っています! (11月28日 21時) (レス) id: 3ab3001d9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mikazuki | 作成日時:2023年11月15日 18時

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