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第14話 ページ18

恐る恐る、運転室のガラスから辺りを見渡してみると、アイツはどこにもいない。

どうやら、撒けたようだった。

ホッとして脱力していると、捏島君が声をかけてきた。

kn「あの、Aさん、俺、さっきまえのこと...」

『あぁ、アイツに邪魔されたよね、いいよ、言っても』

私がそう言うと、捏島君はふぅ、と一息いれ話始めた。

kn「実は俺の父さんと母さん、すごく仲悪くて、いっつも喧嘩ばっかしてるんですよ」

『そっかそっか...ん"!?』

そこまで話すと、突然捏島君は黙ってしまった。

いや、それよりも大分複雑な家庭で育ったんだな捏島君。

こんなに明るい子だから、素敵なご家庭かと思ってたけど、全然違った。

どれだけ我慢してこの子は生きてきたんだろう...。

kn「...話聞いてくれてありがとうございます」

『あ、いや、全然!逆にもっとなんかぶつけてくれてもいいんだよ?』

kn「え、あ、いいんスか...!?」

『もちろん!約束は守る女だからね!』

kn「あの、その...」

それから、捏島君は色々と話してくれた。

数分くらい経って、ぶつけたい思いは全部言えたようだった。

初めてあったときよりも、曇っていた表情が晴れ渡っていた。

kn「本当に、すみません...ありがとうございます」

『いやいや、大丈夫だよ!』

kn「あ、まだ言いたいことあるんすけど...」

『全然ダイジョーブ!さ、なんでもいいから言ってごらん』

kn「あの、うちの学校には、神社があるんスけど、そこで俺願ったんですよ、父さんと母さんが
仲良くなります様にって。そしたら、俺の願いのせいで先生が...。ん?先生...?」

『...?先生?』

そこまで言うと、捏島君は頭にはてなマークを浮かべた。

先生...。なんか引っ掛かる単語だな...。

『あ、そろそろ行こう。みんな待たせてるし』

kn「...そうっすね!行きましょう!」

アイツに出会わないように、気を付けながら事務所に向かうのだった。

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(プロフ) - 続きはどこですかね? (4月4日 9時) (レス) @page24 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
mikazuki(プロフ) - ほしよぞらせいさん» コメントありがとうございます。面白いといっていただけてよかったです。更新頑張ります! (11月29日 17時) (レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ほしよぞらせい - 初コメ失礼致します、面白かったです!更新されるのを楽しみに待っています! (11月28日 21時) (レス) id: 3ab3001d9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mikazuki | 作成日時:2023年11月15日 18時

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