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｢ 三橋!! ｣
｢ んぐ!? ｣
ノックも何も無く 豪快に開け放った職員室のドア。先生達の視線が一斉にこちらに向くが関係ない。
探し求めている彼の名前を呼ぶと、口いっぱいに白米を詰め込んでいて なんだか気が抜ける。
｢ 緊急事態、ちょっと来て ｣
｢ 今 飯食ってんだよ、後にしてくれ ｣
｢ ご飯なら後でいくらでも私のあげるから早く!! ｣
つかつかと室内に入っていく。
一つのお弁当に 何故か大人二人と高校生一人ががっつくという奇妙な光景に 疑問を抱きながらも 私は三橋の持っているお弁当を取り上げた。
椋木と坂本が残念そうにこちらを見上げているのが 謎である。山口先生が、それ私のなの、と言うのでとりあえず 持っているお弁当を山口先生に手渡し 私は未だ詰め込んでいた白米をもぐもぐしている三橋の腕を掴んだ。
｢ なにひゅんだお ｣
｢ 飲み込んでから話せ、汚い。とりあえず行くよ ｣
｢ んん!? ｣
ぐいっと引っ張って彼を立ち上がらせる、気持ちばかりの お騒がせしました、という言葉を落として私は職員室を出た。
職員室外で待っていた伊藤と合流し、三橋の腕を引きながら急いで昇降口へと走っていく。
ーーーはずだったのだが、やっと口の中のものを飲み込んだのか 私の事など関係なしに立ち止まった三橋は、反動で 三橋の方に引き寄せられた私を 肩を掴んで向き合う形に立たせる。
｢ どうしたんだよ、いきなり ｣
｢ なんか今井がやばいって… ｣
｢ はぁ?今井? その件は昨日 どうにかしたってチビ太くんが言ってたろ ｣
｢ そのチビの谷川が俺らの教室まで来て、今井がやばいって助け求めてんだよ ｣
｢ はぁ? まじ意味わかんねぇ、せっかく山口先生のお弁当食べてたのによ〜 ｣
残念そうに肩を落とす三橋が、なんとなく気に食わなくて お弁当なら私ので我慢して、なんて張り合うような言葉を出してしまう。
三橋は きょとんとした顔で私を見ると、いいのかよ? なんて 首を傾げる。
｢ 別にいいから、今は早く ｣
｢ 仕方ねぇなぁ… ｣
立ち止まってる三橋の腕を くいくいと引いてみせると、ちゃんとついてってやるよ、と。
その言葉を信じて私は そっと手を離した。
それを確認した三橋は、にやりと笑って 私の頭にぽんと手を乗せる。
｢ その代わり、お前の弁当ぜってぇだからな ｣
そういった三橋は、伊藤と私を置いて タッタッと先を走り出してしまった。
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零生(プロフ) - 看板さん» ありがとうございます! 体調に気をつけてゆっくりですが更新していきます。三橋大好き派のお仲間嬉しいです!!笑 (2019年1月18日 7時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
看板 - いつも更新楽しみにしてます!これからも更新頑張ってくださいね。でも、くれぐれも体を大切にしてください。私も三橋大好き派なので! (2019年1月17日 21時) (レス) id: 50ee7e3d77 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - pv8OQI9Q1ZhagH7さん» ありがとうございます！私も三橋さん大好きなのでお仲間としてキュンキュンをお届け出来てるようで嬉しいです!!これからもよろしくお願いします！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
pv8OQI9Q1ZhagH7(プロフ) - 少しづつでも更新嬉しいです！三橋大好き派としてはとてもキュンキュンします！もう好きです！ (2019年1月16日 17時) (レス) id: 3430b5c3e7 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 虚無子さん» ありがとうございます! 以前よりはゆっくりになってはしまいますが、がんばって更新していきたいと思います! 良ければこれからもよろしくお願いします! (2019年1月9日 15時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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