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ユタカが買ってきた牛丼も食べ終え、ゆったりとした時間が流れる。
人質として連れて来られたであろう私を 見張りもしないまま、紅野とゴローと岩田は 三人でブラックジャックを始めていた。
部屋にかかっている時計を見ると 時刻は21時過ぎ。さすがにこの時間にもなって 学校終わってから一度も家に戻っていないとなると 親も心配しているはずだ。
あいつらも油断しているだろうし、私の身一つさえここから出れば彼らに取られているものは何も無い。不意をついて逃げ出すか、と考えていた時だった。
21時になったあたりからずっとそわそわしていたユタカが、もう耐えられない!!とでも言うように立ち上がって ｢行かねぇのかよ!?｣と叫ぶ。
いきなりのことに びくりと肩を揺らしてしまったが、すぐに そういや果たし状を出していたかと思い出す。
紅野が適当にさらさらっと書いて、ゴローと岩田が持っていったやつ。からかい半分で書いているのだろうと思っていたが、どうやらユタカは本気だったらしい。
けれど、当たり前のように他三人は本気では無かったのか いつだかも見た言い合いが始まる。
( ーーー…なんでユタカってやつ、こんなヤツらと一緒にいるんだろ。)
どうでもいい 言い合いを流しながら、暇潰し程度にそんなことを考える。
喧嘩の仕方も考えも、きっとこいつらとユタカじゃ大きく違っただろうに。やっぱ強いやつに憧れて、一緒にいたいと思うものなのだろうか。
なんとなく、その気持ちは分からないでもないけど。
変なことを考えていたおかげか、思い出さないようにしていた、金髪頭が ちらりと頭をよぎる。
あいつを思い出すと、なんとなく冷静を欠くのだ。…けれど、思い出してしまったからには どうしようもない。
すとん、と落ちてきた気持ちは消しようが無かった。
( ーーーー三橋に、会いたい。)
私だって別に怖くなかった訳じゃないのだ。
いつ手を出されるか分からない状態で、男四人に囲まれて。先程は なんとかなったが、今一斉に手を出されてしまえば きっとやり返すことは出来ない。
殴られるのも、他のことをされるのも。
可能性なんてなくはないのだ。
そんな状況に放られて、不安な気持ちを作るな、だなんて無理に決まっている。
早く安心したいし、大丈夫だと感じたい。
私は言い合いを遮って、ぽつりと、声を落とした。
｢ ユタカ、私が一緒に行ってあげる ｣
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零生(プロフ) - 看板さん» ありがとうございます! 体調に気をつけてゆっくりですが更新していきます。三橋大好き派のお仲間嬉しいです!!笑 (2019年1月18日 7時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
看板 - いつも更新楽しみにしてます!これからも更新頑張ってくださいね。でも、くれぐれも体を大切にしてください。私も三橋大好き派なので! (2019年1月17日 21時) (レス) id: 50ee7e3d77 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - pv8OQI9Q1ZhagH7さん» ありがとうございます！私も三橋さん大好きなのでお仲間としてキュンキュンをお届け出来てるようで嬉しいです!!これからもよろしくお願いします！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
pv8OQI9Q1ZhagH7(プロフ) - 少しづつでも更新嬉しいです！三橋大好き派としてはとてもキュンキュンします！もう好きです！ (2019年1月16日 17時) (レス) id: 3430b5c3e7 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 虚無子さん» ありがとうございます! 以前よりはゆっくりになってはしまいますが、がんばって更新していきたいと思います! 良ければこれからもよろしくお願いします! (2019年1月9日 15時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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