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谷川の後を追って着いた廃工場みたいな場所を、息を潜めながらちらりと中を覗く。
乱闘を起こしているのは、今井と開久の奴らで向こうには縛られて動けなくなっている川崎明美とその彼氏がいた。
｢ とりあえず開久の奴らだけど、強そうな奴らは居ないから なんとかなると思う ｣
｢ んじゃ、下は伊藤に任せた。Aは様子見て大丈夫そうなら明美ちゃんと隣の男を助けろ ｣
｢ ん ｣
俺と谷川は上から行く、と 階段を登っていく二人。だが、三橋は一段目に足をかけてから 思い出したようにこちらを振り向いて A、と私の名前を呼んだ。
｢ 怖ぇなら無理して行かなくてもいいし、怪我しそうになったらすぐにでも逃げろよ ｣
｢ 過保護 ｣
｢ うっせぇ。この前 怪我してたのはどこのどいつだ ｣
きっと、三橋が言ってるのはこの前の開久との乱闘でつけられた腕の痣のことだろう。
よっぽど 三橋や伊藤とかの方が酷い怪我をしているのに、どうして私だけそんなに気にするんだか。
平気だよ、と返した私を 三橋は真剣な顔でじっと見つめてくる。
｢ …今回は、何かあったらすぐに俺が守ってやれっから ｣
｢ …なに、それ ｣
｢ …別になんでもねぇ ｣
三橋の言葉に 上手い返事が見つからない。
何故か ドキドキと心臓が高鳴っているのがバレないように返した言葉に、ふいと顔を背けた三橋は今度こそ階段を登って行った。
後ろで私たちの様子を見守っていた伊藤も、開久の奴らが怖かったら ここで待っててもいいからね？と心配顔だ。…全く、なめられたものである。
｢ 私はそんなに弱くないってば ｣
｢ 知ってるけど、相棒の大切な子には傷付いて欲しくねぇしな ｣
｢ ？ どゆこと?? ｣
｢ …わかんないなら いいや ｣
三橋もいるから 大丈夫だろうし、と笑う 伊藤に首を傾げる。そんな会話を成している内に 優勢だったはずの今井が どんどんと攻められていって、とうとう 羽交い締めにされる。
私達はそれを見て、慌てて顔を見合わせて 一つ頷きを零してから 中へと走り出す。
ーーー今井の顔面を殴ろうとした奴に 私は飛び掛って腹に膝蹴りを食らわした。不意打ちで簡単にぐらいついたそいつの腹に もう一度今度はしっかり蹴りを入れると 寄ってきていた後ろの男共も巻き込んで倒れたそいつ。
伊藤は 今井を捕まえていた男をぶん殴って、私達二人は今井を庇うように開久の野郎達の前に立ちはだかった。
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零生(プロフ) - 看板さん» ありがとうございます! 体調に気をつけてゆっくりですが更新していきます。三橋大好き派のお仲間嬉しいです!!笑 (2019年1月18日 7時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
看板 - いつも更新楽しみにしてます!これからも更新頑張ってくださいね。でも、くれぐれも体を大切にしてください。私も三橋大好き派なので! (2019年1月17日 21時) (レス) id: 50ee7e3d77 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - pv8OQI9Q1ZhagH7さん» ありがとうございます！私も三橋さん大好きなのでお仲間としてキュンキュンをお届け出来てるようで嬉しいです!!これからもよろしくお願いします！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
pv8OQI9Q1ZhagH7(プロフ) - 少しづつでも更新嬉しいです！三橋大好き派としてはとてもキュンキュンします！もう好きです！ (2019年1月16日 17時) (レス) id: 3430b5c3e7 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 虚無子さん» ありがとうございます! 以前よりはゆっくりになってはしまいますが、がんばって更新していきたいと思います! 良ければこれからもよろしくお願いします! (2019年1月9日 15時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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